医療課題の解決に取り組むヘルスケアカンパニー、GEヘルスケア・ジャパン株式会社)は、心臓専用半導体SPECT装置“MyoSPECT(マイオスペクト)”の販売を開始した。
MyoSPECTは、2010年に販売を開始したDiscovery NM 530cの技術に加え、医療現場のニーズに応える自動ポジショニングなどの新機能を搭載し、心臓核医学検査が必要とする画像の精密化、それを実現するワークフローを自動化できる心臓専用SPECT装置である。
心臓核医学検査には高度な精密さが求められ、体格や心臓の形状など、さまざまな要因を緻密かつ正確に評価することが欠かせない。
検査に必要となる精度の高い撮像を行う上で、体格の大きな患者のポジショニング、また、個々の患者の撮像位置を迅速かつ的確に行うことが、医療現場で長らく課題として指摘されていた。
GEヘルスケアでは、課題の解決に向けて“MyoSPECT(マイオスペクト)”の開発を開始し、この度、国内で提供を開始する運びとなった。
半導体SPECT装置は、感度と分解能を両立させることに加え、エネルギー分解能に優れたテルル化亜鉛カドミウム(以下、CZT)を採用することから、BMIの高い患者のイメージング、短時間撮像、低投与時撮像などにおいて、より優れた有効性を発揮する。
また、体格の大きな患者のポジショニングの確定をより容易に行い、個々の患者にとって最適となる心臓の位置を自動設定できることから、ポジション確定に要した時間の大幅な短縮や撮り直しを防ぐなど、医療現場のワークフローの改善に貢献する。
Alcyone Technologyは、CZT検出器と、心臓にフォーカスしたコリメータの組み合わせによるGE独自の技術である。
MyoSPECTでは、19個の検出器モジュールが半リング状に配置され、この19個のすべてが同時にデータ収集を行うことから、従来のガンマカメラのように収集中にガントリを回転させる必要なく、撮像時間を短縮できる。
また、高時間分解能のデータ取得により、動的解析によるCFR(冠循環予備能)やMBF(心筋血流量)を評価することもできる。
そして、すべてのビューを同時に収集することができるため、高い時間分解能を実現し、カウントレートが充分であれば、追加のハードウェアアデバイスなしで呼吸による体動の検出と補正が可能である。
心臓の位置やサイズは患者によって異なる。体格や性別によりその差は大きくなり、心臓核医学検査ではより高画質を確保するため、各患者の適切なポジショニングを撮像前に確定することが必要になる。
スマートポジショニング機能は、個々の患者にとって最適化された位置(有効視野の中心)を瞬時に判定し、自動で移動することができる機能である。高BMIの患者を含むすべての患者にとって最適となるポジショニングを確定することで、より精密な撮像を実現することができる。
高BMIの患者に対して、心臓核医学検査を行う場合に課題として指摘されてきたのが、心臓が視野から外れてしまうことがあるということであった。
操作する医療従事者は細心の注意を払ってポジショニングを行うが、最終的に視野内に収まらなかった場合には撮像されず、したがって、再撮像を余儀なくされる。
このような問題を回避するために、本機能はマルチピンホールコリメータにより入力プロジェクションを拡張し、有効視野を広げることができるよう設計されている。そのため、高BMIの患者の撮影にも十分に対応できるのである。
【MyoSPECT】
核医学診断用リング型SPECT装置
MyoSPECT(マイオスペクト)
医療機器認証番号: 303ACBZX00035000
【Xeleris】
ジニ-(GENIE)
類型ジニーエクセラリス(GENIE Xeleris)シリーズ
医療機器認証番号 20700BZY00161000
▪問い合わせ
GEヘルスケア・ジャパン株式会社
TEL: 0120-202-021
https://www.gehealthcare.co.jp/
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