2021.11.25
キヤノンメディカルシステムズ株式会社は、ディープラーニングを応用した超解像画像再構成技術「Precise IQ Engine(PIQE:ピーク)※」および新たな被ばく低減技術「SilverBeam Filter(シルバービームフィルタ)」を搭載した、320列エリアディテクタCT(以下、ADCT)Aquilion ONE/PRISM Edition(アクイリオン ワン/プリズム エディション)の国内販売を11月25日より開始する。
Aquilion ONE/PRISM Editionは、ディープラーニングを応用した技術として、「Advanced intelligent Clear-IQ Engine(AiCE)」や、「Spectral Imaging System」の搭載を先駆けて進めてきたが、新たに超解像技術や被ばく低減技術を導入することで、高精細画像による診断能向上や、さらなる低被ばく検査に貢献する。
1)Precise IQ Engine(PIQE:ピーク)
PIQEはディープラーニングを応用した超解像画像再構成技術で、高精細な1心拍撮影での心臓検査を実現する。ニューラルネットワークのトレーニングには、教師データに高精細CT 「Aquilion Precision」の高精細なデータを使用。
併せてMBIR(Model Based Iterative Reconstruction)やDLR(Deep Learning Reconstruction)を教師データに適用することで、CT装置が持つ分解能を復元し、引き出すDCNN(ディープコンボリューショナルニューラルネットワーク)を構築した。
空間分解能の向上のみならず、優れたノイズ低減効果や粒状性の維持効果が得られ、ADCTでのさらなる低侵襲かつ高精細な画像を描出する。
2)SilverBeam Filter(シルバービームフィルタ)
X線を制御するためのX線光学系技術であるPUREViSION Opticsに、新たにSilverBeam Filterを搭載。銀(Ag)のフィルタを加えてX線内の低エネルギー成分を低減し、高エネルギー側へシフトすることで、被ばくを大幅に抑制する。
ディープラーニングを用いて設計された画像再構成技術「Advanced intelligent Clear-IQ Engine(AiCE)」との併用ができ、胸部一般撮影に近い被ばく線量での、高品質な低ノイズ肺がんCTスクリーング検査の提供を目指す。
なお、本製品は、2021年11月28日~12月2日(現地時間)に開催される北米放射線学会(RSNA2021)でもバーチャルブースにて紹介されている。
https://global.medical.canon/News/Events/rsna2021
一般的名称:全身用X線CT診断装置
販売名:CTスキャナ Aquilion ONE TSX-306A
製造販売認証番号:301ADBZ0X0028000
※PIQEは画像再構成に用いるネットワーク構築にてディープラーニングを使用しており,本システム自体に自己学習機能は有してない。
*Aquilion、Aquilion ONE はキヤノンメディカルシステムズ株式会社の商標である。
関連先リンク:https://jp.medical.canon/

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