コニカミノルタ株式会社(以下 コニカミノルタ)は、乳房構成(乳腺密度)を判定する乳房構成解析ソフトウェア「Breast Density Assessment(Bda)※1」を開発した。
このソフトウェアにより、マンモグラフィによる乳がん検診において、各人の乳房の特徴に合わせた超音波検査のあり方を提示できるようになり、乳がん検診を被検者にとってより良いものにしていく。
乳がんは、日本人女性がかかるがんの中で最も罹患率の高いがんであり、罹患者数は年々増え続けている。
また、早期発見であるほど治癒率が高いことから、定期的な検診が重要である病気の一つとされているが、⽇本の乳がん検診受診率は先進国の中でも低いレベルに位置し、死亡数は増加傾向にあるのが現状である。
これを改善していくために、毎年10月のピンクリボン月間には啓発活動やキャンペーンが多く行われる。
コニカミノルタは、検診に使われるマンモグラフィ画像診断システムや超音波診断装置、乳がんの疑いのある陰影を高精度に自動検出し、マーキングする診断支援システム「マンモCAD(シーエーディー)※2」を通して、乳がんの早期発見を長年サポートしてきた。
また、術後の放射線治療においては、治療期間を5週間から5日に短縮する乳房小線源治療用アプリケーター「SAVI(サヴィ)※3」の提供によって、患者の肉体的、精神的負担の軽減に貢献してきた。
さらに、米国では広く活用されている遺伝子検査による未病検診を、日本でも「CAREプログラム」として2021年4月より社会福祉法人 聖隷福祉事業団と協働で開始している。
これら一連の事業を通して、乳がんの早期発見から治療まで、質の高い医療のためのサポートに取り組んでいる。
現在、乳がん検診の検査手段としてはマンモグラフィが基本である。しかし、日本人を含めたアジア人には「デンスブレスト」といわれる乳腺組織の多い乳房を持つ人が多く、マンモグラフィでは乳房全体が白っぽく映ってしまい、がんが見分けにくくなる。このようなケースでは、特に超音波検査の併用が望まれている。
「Breast Density Assessment(Bda)」は、人間の目や経験では再現性高く判断することが難しい微妙な乳房構成の違いを、高度な画像解析技術により定量的に解析し、日本乳がん検診精度管理中央機構(精中機構)のガイドラインに沿った情報を医師へ提示する。
この結果を医師が参考にすることで、再現性が高い乳房構成判定が実現でき、超音波検査の併用を促進する一つのきっかけになると考えている。
コニカミノルタでは、デンスブレストであるか否かによって超音波検査の併用を検討する、遺伝的に発症しやすいか否かによって検診の頻度や内容を検討するといった、各個人の特性に応じた乳がん検診、すなわち「個別検診」が重要であると考えている。
今後も個別検診の普及をサポートすることで、一人ひとりにとって乳がん検診をよりよいものにし、乳がんの早期発見と治癒率向上に貢献していく。
コニカミノルタのピンクリボンサイト https://www.konicaminolta.jp/pinkribbon/
※1 乳房構成解析ソフトウェア「Breast Density Assessment(Bda)」、および「Breast Density Assessment(Bda)」は、「画像診断支援ソフトウェアKDSS-MMG-BA-100(認証番号:第303ABBZX00044000号)」の呼称。
※2 診断支援システム「マンモCAD(シーエーディー)」は、「マンモグラフィ診断支援装置 NEOVISTA CAD typeM(承認番号:第22200BZX00278000号)」の呼称。
※3 乳房小線源治療用アプリケーター「SAVI(サヴィ)」は、「SAVIアプリケーターセット(承認番号:第22500BZX00260000号)」の呼称。
関連先リンク: https://www.konicaminolta.jp/healthcare/
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