株式会社JVCケンウッドは、JVCブランドより、医用画像表示モニタ「i3シリーズ」の新ラインアップとして、30型600万画素カラー液晶モニタ「CL-S600」を10月下旬より発売する。
近年、医用画像診断の現場において、医用機器の多様化により複数種類の画像データを取り扱うようになり、医師は医用モニタを複数台並べて診断することが増えたため、読影作業への負荷が大きくなっている。
さらに、今後はAIによる画像診断などが進むことで、2D画像の表示だけでなく、ボリュームレンダリングされた3D画像の表示や解析結果の表示など、複数画面を同時に表示しながら、各画面の操作を要するケースが増えることが予想される。
そこで同社は、解像度600万画素(水平3280x垂直2080)を実現し、マルチモダリティに対応する、30型ワイドカラー液晶モニタ「CL-S600」を発売する。
本機は、30型のワイドな画面領域、および300万画素モニタ2台分の解像度を1台で実現したことで、医用画像の2画面表示や、CT・MRI・超音波・病理などのさまざまな医用画像を効率よく表示することが可能である。
また、高輝度(1300cd/m2)、かつ高コントラスト(2000:1)を実現することで視認性を向上。膨大なデータを扱う医師の作業効率化や負担軽減、さらに作業スペースの有効活用にも貢献する。
また、本機はハイエンドモデル、「i3シリーズ」の「CL-S1200」(2021年1月発売)と同様に抗菌※1対策を実施したほか、読影をサポートする各種機能を踏襲。院内の感染予防対策をサポートし、快適な画像診断環境の構築を実現する。
30型のワイドな画面領域かつ300万画素モニタ2台分に相当する600万画素の解像度を実現することで、2画面表示や、CT、MRI、超音波、病理などの画像を1画面で表示することができる。
また、自由なウインドウレイアウトとシームレスな画面表示が可能なため、視線移動の負荷を軽減し、快適な画像診断環境を提供する。さらに、「i2シリーズ」の同解像度モデルから高輝度(1300cd/m2)かつ高コントラスト化(2000:1)を実現したことにより視認性が向上。
大量の医用画像を読影する医師の気づきを高め、作業効率化や負担軽減、さらに作業スペースの有効活用にも貢献する。
「ダイナミックガンマ機能」(特許第6277984号)により、画面内に混在するモノクロ画像とカラー画像をピクセル単位で自動識別し、それぞれの画像に最適な階調で表示する。
超音波や内視鏡、病理、核医学といったさまざまなカラー画像を簡単な操作で、リアルタイムかつ最適に表示する。
「ターボルミナンス機能」により30秒間、画面輝度とコントラストを最大値まで引き上げる。識別できるグレースケール階調を拡大させるため、低コントラストの病変を見つける必要がある画像診断にも貢献する。
簡単な操作で関心エリアを集中して観察できる「ビジュアルポイントモード機能」※2を搭載。見え方は、4種類のレイアウトから選択できる。また、「ターボルミナンス機能」との併用も可能である。
輝度・色度安定化システムの搭載により、輝度と色度をリアルタイムに自動補正する。モニタ画面上に固定式のカラーフロントセンサを装備し、可動式のフロントセンサでは難しい色度の常時計測を実現。
定期的なキャリブレーションを行う必要なく、長期間の使用によって変化する色度も補正する。
手が触れる頻度が高い部分に抗菌※1対策を施したことで、菌の増殖を抑制する。また、画面の向きを左右に大きく動かせるスイーベル機能により、本体の拭き取りや除菌作業がしやすいようにしている。
モニタ底面に「Reading Light」を搭載。手元にあるキーボードやマウスなどをライトで照らす。ライトは明るさの調整が可能で、暗い部屋での読影をサポートする。
※1 すべての菌に対して抗菌効果を有するわけではない。抗菌コーティングはスタンドおよび液晶画面を除く。
※2 同梱の「QA Medivisor Agent LE」もしくは、別売りオプションのキャリブレーションキット「CAL-016」(QA Medivisor Agent ver.1.9 以上)が必要である。
・「i3シリーズ」「ビジュアルポイントモード」「QA Medivisor Agent」は株式会社JVCケンウッドの商標または登録商標。
・記載されている会社名、製品名は各社の商標または登録商標。
製品ページURL:https://www.jvc.com/jp/pro/healthcare_sys/lineup/cl-s600/
関連先リンク: https://www.jvckenwood.com/jp.html
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