2024.06.04
医療、スポーツ、ウェルネスの分野で人々の身体活動を支援する日本シグマックス株式会社(本社:東京都新宿区 代表取締役社長:鈴木洋輔)は、小型・軽量で測定が簡便な「超音波踵骨測定装置FRS-100A 『LIAQUS(リアクス)ポータブル』(以下、LIAQUSポータブル)」を2024年6月17日(月)より新たに発売する。
日本国内では、急速な高齢化に伴い骨粗鬆症の罹患数が増加している。有病者数は約1,280万人と推定されており、今後も増加していくと考えられる。
また、骨粗鬆症によって骨量の減少や骨質が劣化することで骨強度が低下し、わずかな外力で骨折してしまう脆弱性骨折が生じやすくなる(※1)。
厚生労働省の「国民生活基礎調査」によると、「要介護状態」となる原因として、3位に「骨折・転倒」が挙げられている(※2)。骨粗鬆症性脆弱骨折は要介護の大きな要因であり予後も悪く、健康寿命と平均寿命の間に生じるギャップの要因にもなる。また患者自身の、食事や入浴、更衣など、日常生活動作レベルを示すADL(Activities of Daily Living)が低下することで、医療費・介護費用の増加に繋がるため、骨粗鬆症性脆弱骨折の予防は重要である。
※1:一般社団法人 日本骨粗鬆症学会「骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2015年版」より引用(p.4、20)
※2:厚生労働省 「2022(令和4)年 国民生活基礎調査」の概況 統計表 p.36
骨粗鬆症性脆弱骨折の予防のため、国内では骨粗鬆症検診を行っているが、骨粗鬆症検診の受診率は5.3%と低く(※3)、厚生労働省で課題として取り上げており、令和14年までに受診率を15%までアップさせる目標を掲げている(※4)。また、従来の超音波骨密度測定装置はおよそ10kgと重く、外形寸法も大きいため、骨密度検診では「受診者が、装置が設置されている場所に行って測定する」必要があった。
そこで同社は、骨粗鬆症検診や骨密度測定の受診率を向上するには、検診・測定の受診に対するハードルを下げるための環境整備が必要と仮定し、商品企画を進めた。
“訪問診療や地域検診において、骨粗鬆症やそれによる一次骨折予防対象となる高齢者など、「受診の必要性が高い人がいるところに、装置を持参して骨密度を測定する」機会を創出すること”
上記を達成すべく、小型・軽量で容易に持ち運びができる超音波骨密度測定装置「LIAQUSポータブル」を新たに発売する運びとなった。
※3:公益財団法人 骨粗鬆症財団「検診者数 及び 各都道府県の検診受診率」2021年
※4:厚生労働省 健康日本21(第三次)「健康日本21(第三次)の推進のための説明資料」その1(p,93)
昨今の人口の高齢化に伴い、患者数が増加している骨粗鬆症は、要介護の大きな要因にもなるため、早期発見・早期治療が重要と言われています。
その一方で、日本国内の骨粗鬆症検診の受診率は5.3%と低く、受診に対するハードルの高さに課題があると考えました。
そこで、施設に設置されている機械での測定以外に、「リスクの高い方がいるところへ持参して測定する」環境を作り、その際に使用できる、小型・軽量で可搬性の高い「LIAQUSポータブル」を開発・発売いたしました。
本製品を通して、検診実施率の向上と、骨粗鬆症患者やその予備軍を早期にスクリーニングし、骨粗鬆症の診断・治療に繋げ、骨粗鬆症による一次骨折の予防への貢献を目指します。
ボタン押すだけで簡単に骨密度の指標SOS値(s-SOS値※)が測定できる。測定にかかる時間は10秒以内である。
・s-SOS値:日本骨粗鬆症学会QUS標準化委員会の検討内容に準じて標準SOSに換算した値である。
・QUS(定量的超音波測定法):踵骨を伝播する超音波パルスの音速を計測する骨密度測定装置である。放射線による被ばくがないため、あらゆる方に使用できる。なお、骨粗鬆症の確定診断ではX線(DXA法)を用いることが診断基準となっているため、QUS法はスクリーニングとして使用する。
バッテリー内蔵で、AC電源とバッテリー駆動のどちらでも使用ができる。小型で省スペースのため、施設内ではもちろん、訪問診療、地域検診や公開講座などのイベントで場所を選ばず使える。
また、持ち運びしやすい専用バッグ付きである。
・同社Webページでs-SOS値を入力すると、スクリーニングの結果がPDFファイルで表示され、ダウンロードや印刷ができる。
・付属の記録用紙に記入して確認することができる。また、記録用紙が無くなった場合は、Webページでお申込みいただくか、Webページより印刷することも可能である。
・販売名:超音波踵骨測定装置FRS-100A
・一般的名称:超音波骨密度測定装置(JMDNコード:40779000)
・医療機器分類:管理医療機器(クラスⅡ)
・特定保守管理医療機器:該当
・医療機器認証番号:305AHBZX00038000
・発売日:2024年6月17日(月)
・メーカー希望小売価格:720,000円(税別)
LIAQUSポータブル 製品ページでは、製品特長や操作方法について画像と併せて記載している。また、サイトページ内には、操作手順動画のほか、LIAQUSポータブルでの計測結果を確認いただくことが可能である。
※製品ページは6月17日(月)にオープン予定。
(国内の医療関係者の方へ情報を提供することを目的としたページである)
所在地:東京都新宿区西新宿1-24-1
創業:1973年6月1日
資本金:9,000万円
代表取締役社長:鈴木 洋輔
社員数:253名(2023年4月現在)
売上高: 120.8億円(2023年3月期)
日本シグマックスは「身体活動支援業※」を事業ドメインとし、幅広いフィールドで人々の身体に関わる製品・サービスを提供している。創業以来「医療」の中でも「整形外科分野」に特化して、各種関節用装具やギプスなどの外固定材、リハビリ関連製品、冷却療法のためのアイシングシステム、治療・診断のための医療機器など、特徴のある製品を提供してきた。「スポーツ分野」ではスポーツ向けケア・サポートブランド『ZAMST』を中心に国内外で高い評価を受けている。また日常生活を支える「デイリーケア」、労働者の身体をサポートする「ワーカーズケア」といった分野で『MEDIAID』ブランド製品を拡大展開している。
※身体活動支援業:運動器障害の予防・診断・治療・回復、及び運動機能維持・向上を目的とした製品・サービスを提供することにより、人々がより健康で快適な生活を送れるよう支援する業(同社による造語)
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