超電導磁気共鳴画像診断装置　MR 5300

機能説明

ヘリウムフリー(※)を実現した「BlueSealマグネット」 冷却効率が非常に高い「Micro-coolingテクノロジー」を採用することにより、わずか7リットルのヘリウムで超電導状態を維持することができます。このわずかなヘリウムはマグネット内に密封されているため、MR装置の耐用期間において、ヘリウム充填を必要としません。また、ヘリウム外部排出管(クエンチパイプ)の設置が必要ないため、マグネットの軽量化と相まって、装置設置の自由度が高く、施工コストを低減することができます。

※7リットルの液体ヘリウムを使用して超電導状態を維持

クエンチマネージメント「EasySwitch Solusion」 BlueSealマグネットはAI管理されたマグネットで、EasySwitch Solusionを利用して施設スタッフ(※)により磁場を消磁し励磁することができます。例えば、自然災害時の停電や予期せぬ事故において、迅速に復旧開始ができます。

※専用トレーニング受講者に限る

高いパフォーマンスのMR検査を実現 「MR 5300」は「Micro-coolingテクノロジー」と熱伝達を最小限に抑制した構造により、高い静磁場安定性0.001ppm/hourならびに傾斜磁場直線性1.4%(50cmDSV時)を実現しており、最大FOV55cmにおいて歪みなく精度の高いMR検査を可能とします。

SmartSpeed ～SpeedとImage Qualityを最大限に引き出すAIアプリケーション(オプション) SmartSpeed はCompressed SENSE(C-SENSE)にAI(Adaptive-CS-Net)を搭載、またNon-Cartesianシーケンス(Radial収集やEPI)はC-SENSEを適用可能としました。これにより従来比3倍の高速化(※1)、最大65%の高空間分解能化(※1)を実現しています。また、全撮像シーケンスの97%に対応可能(※2)な高い汎用性を備えています。

※1　株式会社フィリップス・ジャパンのパラレルイメージング(SENSE)との比較
※2　株式会社フィリップス・ジャパンのMRIのインストールベースから施設全体のサンプルを測定し、平均した結果

患者セットアップを30%(※)短縮し安全性も考慮された「Breeze coils」 新しく搭載された「Breeze coils」は、コイルが軽量で柔軟性が高いだけでなくケーブルが患者に接触しない取り回しが可能で安全性も考慮されています。
また、検査部位への密着性に優れ、信号のデジタル変換を患者近くで行うデジタルコイルで高画質画像を取得します。

※Breeze coilを搭載しないPhilips MRと比較したときの割合

複雑なタスクをAIで効率化された患者や検査に集中する検査ワークフロー

MR検査室での患者セットアップは検査を円滑に進めるだけでなく、患者もオペレーターも検査に集中できる「SmartWorkflow Solution」を搭載します。たとえば、「SmartStart」はシールド扉閉に連動して撮像を開始することで、操作コンソールに向かうまでの時間を有効に活用できます。