本当に医療の現場で必要とされるPET-CTシステムとは何か。当社は、世界初のガントリー移動式PET-CTシステムを世に送り出して以来、これを常に模索し続けてきました。そしていま、TOF (Time of Flight)とLarge Boreを採用することで、より鮮明に、より快適に、より広範囲を正確に検査できるPET-CTシステムが誕生しました。
ラージボア・ラージFOV・多くのPET-CT装置のガントリは、開口径(ボア)が700mm程度で、CTとPETを一体型にしたものです。Celesteionは、この閉塞感を改善し、より快適な検査環境を提供すべく、900mmの開口径を採用しました。 ・また、診断用CTとして一般的な500mmの有効視野(Field of View;FOV)では腕が欠けるケース等があるため、PETの減弱補正にも課題がありました。Celesteionは、キャリブレーション済みのエリアとして、700mmまで対応できるため、課題改善に寄与できます。 ・この2つの特長は、放射線治療計画への応用においても柔軟に対応することができます。
SUREFLiGHT Detector・Celesteionのために開発された「SUREFLiGHT Detector」は、PETの画質を飛躍的に向上させる技術「Time of Flight」の高性能化を追求し、PMTを用いた装置として最高の450ピコ秒(Typical 394ピコ秒)を実現しました。 ・30cmの対象で試算すると、NonTOF画像に対して、約4倍のSNR(信号ノイズ比)向上が期待できます。 ・さらに、これまでの160mm程度の検出器に比べて広い196mmまで拡大することで、頭部も1視野に収めて撮像が行えます。
Clear adaptive Low-noise Method(CaLM)・Non Local Mean法をベースにしたノイズ低減画像再構成機能です。 ・PET画像のノイズ低減に広く使われているGaussianフィルターは、画像全体に一様に平滑化処理を行うため、ノイズが改善できる一方で、コントラストの低下を招いていました。 ・CaLMを用いることで、コントラストの劣化を抑えながら、統計ノイズを低減することができます。