超電導磁石式全身用MR装置　MAGNETOM Amira

機能説明

MRイメージングは、新次元へ 更なる高密度化とデジタル制御を実現したコイル「Tim4G」と最新ソフトウェアバージョンE11の融合による精緻な画像。また、被検者への満足度も視野に入れながら高品質なイメージングを実現します。

StarVIBE VIBE法にラジアルサンプリング法を応用することによって、動きに強い3D造影撮像を目的としています。特に小児や高齢の方の検査などで息止め管理や動きの抑制が難しい状況下でも、安定して造影検査が行えるようになり、息止めのない通常呼吸下での3D造影検査や、動きの影響を大幅に抑制した検査が可能になります。

TWIST-VIBE TWIST法のエコーシェアリング型k-space充填方法に、造影3D撮像法のVIBE法を併用することによって、さらに高い時間分解能の3Dダイナミック撮像が可能になります。従来同様の息止め時間と空間分解能を維持したまま、動脈相の多時相3Dダイナミック撮像が安定して行えます。

syngo RESOLVE <歪みを大幅に軽減し、進化したディフュージョン>
MR検査において頻繁に使用されるシーケンスですが、磁化率の違いによる画像の歪みや位置ズレは大きな問題となっています。syngo RESOLVE(以下：RESOLVE)は、この歪みや位置ズレを大幅に軽減することを可能とした撮像法であり、歪みや変形により診断が難しかった梗塞や腫瘍などの描出能改善が期待できます。ソフトウェアバージョンE11では、データ収集時間を大幅に削減する機能が追加されます。

Advanced WARP <金属アーチファクト抑制のための新しいアプローチ>
WARP法とVAT法の撮像シーケンスに加えて、SEMAC法を搭載することにより、撮像スライス面内及び撮像スライス方向への金属アーチファクトのさらなる低減が可能になりました。術後の体内金属周辺の組織評価に対し、高い診断能力を持った撮像画像の描出が可能です。

一連のルーチンMR検査を、静音に Quiet Suiteは、一連のルーチンMR検査に静音をもたらします。プレスキャンやローカライザースキャン、多くの診断に用いるターボスピンエコー法やグラジエントエコー法まで、一連のルーチンMR検査による騒音を、バックグラウンドノイズレベルまで低減することで、快適なMR検査の実現とワークフローの改善をもたらします。

Contrast-free Angiography <造影剤を用いることなく、様々な部位の血管を描出>
胸部、腹部、下肢、末梢血管など様々な部位を造影剤を用いることなく血管描出を行うことにより、非侵襲的な検査を実現します。検査部位や血流状態にあわせて、最適な撮像シーケンス選択やパラメータセッティングを行うことで、高画質な検査を実現します。

被検者の心理的圧迫感を軽減する快適な装置デザイン 空調とイルミネーションにより開放感を演出し、被検者の圧迫感を軽減したショートガントリのデザイン、人間工学に基づいた患者テーブルが被検者の満足度を向上します。

被検者入室からスキャン開始までのフローを改善 　

ランニングコストの削減 <最大30%の電力消費削減を実現>
超伝導型マグネットでは、液体ヘリウムを効率的に循環させ消費量を抑えています。このため、24時間365日常にヘリウム循環のためにチラーを動かし続けています。MAGNETOM Amiraに搭載されているEco-Power技術は、マグネット内の液体ヘリウム状態をモニタリングし、必要な時だけ循環させるシステムを実現。これにより、最大30%という大幅な電気代削減を可能としました。
・自己調整型コンポーネントを搭載し、ヘリウム状態をモニタリング。不要時は、ヘリウムの循環を停止します。
・最適化されたシーケンスが傾斜磁場コイルのスイッチングを減らします。

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