IVR対応バイプレーシステム　Artis zee BA Twin PURE

機能説明

CLEARmap(DSAロードマップ) 血管内治療のサポートツールであるロードマップの機能が充実しました。高画質な血管マップ像が得られるDSAロードマップをシンプルな操作で簡単に作成できます。先進的リアルタイムピクセルシフト「CLEARmatch」を搭載し、体動などの影響によるズレを効果的に補正し、鮮明なサブトラクション画像を提供します。

Heads-up Display テーブルサイドのジョイスティック操作により、検査室内モニタに3D撮影プロトコルが表示され手術をナビゲートします。また、画像処理等のプルダウンメニューも表示されるので、術者はモニタから手元のコントローラに視線を移すことなく手技に集中することができます。

Quick zoom 関心領域をワンクリックするだけで自動でセンタリングされ、回転中心に設定されます。あとはジョイスティックの簡単な操作で拡大や回転が行えるので、操作室に移動することなくワーキングアングルの決定を検査室内で容易に行えます。

3D Wizard 最適な造影条件や撮影条件など、検査に必要な情報を操作画面上に順次表示し、ハイレベルな条件設定をアシストします。臨床価値の高いアプリケーションを熟練したオペレータでなくても容易に操作できますので、装置の持つポテンシャルを可能な限り引き出します。

FDバイプレーン回転機構 正面および側面FDの両方に画像回転自動補正機構を搭載しました。術者が見るモニタ上の画像は常に正像が表示されます。また、長方形のFDが近接と視野の最適化を実現し、側面FDにおいても頭頸部の広範囲をカバーします。

syngo DynaCT SMART(オプション) 金属等の高吸収体に起因するストリーク・アーチファクトを画像再構成で除去するアルゴリズムです。アーチファクトを選択的に除去し、周辺組織の診断の信頼性が向上します。

syngo DynaCT Micro(オプション) 従来のsyngo DynaCTが持つ空間分解能を飛躍的に押し上げ、高解像度な3Dイメージングを提供します。"Full PixelReconstruction" の高精細な視認性により、病変部位の形態把握や各種デバイスをより高い精度で評価できます。

syngo Dyna4D(オプション) 3D画像が可能にする立体的な血管走行と、2D撮影で得られる造影剤の流れの情報、それらを併せ持った新しいイメージングです。今までは、CT、MRI、Ultrasoundでしか実現できなかった4Dイメージングが術中回転撮影で得られます。DSAの撮影回数を少なくすることができ、造影剤量と被ばく量が低減されます。複雑な血管走行を塞栓するシャント疾患などの治療をはじめ、幅広い臨床応用が期待されます。

Biplane 3D Automap 術中の3D撮影から計画されたワーキングアングルへの自動設定は正面アームだけでなく、側面アームにも適用されます。正面、側面アームの同時自動ポジショニングにより、ワークフローが大きく改善されます。

CLEARmatch サブトラクション処理の画像劣化につながる大きな問題の1 つに、患者の体動によるモーションアーチファクトがあります。CLEARmatchは、DSAやロードマップのサブトラクション処理中の画像でもリアルタイムにピクセルシフトを行います。画像の縦や横の動きに加えて、回転や拡大と縮小の動きに対しても体動補正処理が機能しますので、局所麻酔下で固定が難しい患者でも、従来に比べよりクリアなDSA画像が瞬時に得られます。

CLEARmap 高度化する血管内治療にかかせないロードマップ機能において、高画質でありながら被ばく抑制にも寄与する最新DSAロードマップの登場です。直前に撮影されたDSA画像から、最短ワンクリックで透視からDSAロードマップのON/OFFが可能となります。更に、ロードマップ中のデジタルズームも可能になり、ズームアップによる被ばくの増加とマップ撮影による造影剤の使用をなくし、マイクロカテーテルなどの拡大表示が可能となります。このアプリケーションにより、インターベンション・ワークフローの効率化、治療精度の向上に高い能力を発揮することが期待されます。