2026.10.13
痛みや恥ずかしさへの不安を減らす乳がん検診の新たな選択肢へ フィリップス・ジャパン、「ピンクリボン月間」初日に乳がん検診に関するメディアラウンドテーブルを開催 DWIBS開発者・高原太郎先生が「高濃度乳房」通知の動きや受診ハードル、MRI乳がん検査の可能性を解説
株式会社フィリップス・ジャパン(本社:東京都港区、 代表取締役社長:安部 美佐子、 以下 フィリップス)は、2026年10月1日(木)に、高原クリニック イノベーティブスキャンにて、乳がん検診における受診ハードルと、MRIを活用した検査の可能性をテーマとしたメディアラウンドテーブルを開催した。
乳がんは、日本人女性の8人に1人が罹患する(出典:国立がん研究センター「最新がん統計」2023年)とされ、比較的若い年代からも発症がみられる。早期発見・治療のためには継続的な検診が重要である。一方で、乳がん検診の受診率は51.0%(出典:厚生労働省「2025年 国民生活基礎調査の概況」)で、国の目標である60%以上には達していない。検査時の痛みや不快感、乳房を見られることへの心理的な抵抗感なども、受診のハードルの一つと考えられている。
また2026年には、マンモグラフィ検診で病変を見つけにくい場合がある「高濃度乳房」について、厚生労働省が受診者への通知を促す方針を示している。こうした動きを背景に、自分の乳房の状態を知り、マンモグラフィ、超音波、MRIなど、それぞれの特徴を踏まえて、自分に合った検診方法を考えることの重要性が高まっている。
本メディアラウンドテーブルでは、MRIを用いた全身がん検査「DWIBS(ドゥイブス)」およびDWIBS法を用いた乳房MRI検査の開発者である、高原クリニック イノベーティブスキャン院長の高原太郎先生をお招きした。乳がん検診の現状や受診を妨げる要因、「高濃度乳房」をめぐる動き、マンモグラフィ・超音波・MRIそれぞれの特徴に加え、MRI乳がん検査について解説いただいた。
あわせて、MRI装置および実際の検査環境を公開し、メディア向けの取材・撮影を実施した。
【「ピンクリボン月間」にあわせたメディアラウンドテーブル】
開会挨拶とともに、MRI事業領域におけるフィリップスの取り組みを紹介
イベントの冒頭では、株式会社フィリップス・ジャパン 代表取締役社長 安部 美佐子氏が開会の挨拶を行い、フィリップスの歴史やヘルステクノロジー企業としての取り組みを紹介した。続いて、プレシジョンダイアグノシス事業部長 奥秋 知幸氏がフィリップス・ジャパンのMRI事業について説明した。
高原クリニック イノベーティブスキャン院長・高原太郎先生が、乳がん検診の選択肢と自分に合った検診方法の考え方を解説
高原先生は、日本人女性の8人に1人が乳がんに罹患する(出典:国立がん研究センター「最新がん統計」2023年)とされることについて、「自分と友人3人、その母親4人」という8人の女性をイメージすると、その中の誰か1人が乳がんに罹患する計算になると説明し、乳がんは決して他人事ではない身近な疾患であると紹介した。また、乳がんは若い年代から増加し、働き盛りの世代にも大きく関わる疾患であること、早期発見・早期治療が重要であることを強調した。
こうした早期発見の重要性がある一方で、日本の乳がん検診受診率は50%前後(出典:厚生労働省「2025年 国民生活基礎調査の概況」)でとどまっている。高原先生は、受診のハードルの一つとしてマンモグラフィ検査時の「痛み」に着目し、痛みの感じ方には個人差があることを説明。「痛い人も、痛くない人も、どちらも『本当』」とし、乳腺症など乳房に痛みがある人では強い痛みを感じる場合もあることから、受診者一人ひとりの身体的・心理的な負担に配慮した検査の選択肢を増やすことの重要性を指摘した。
また、2026年に厚生労働省が本人への通知を促す方針を示した「高濃度乳房」についても解説した。高濃度乳房では乳腺がマンモグラフィ上で白く写り、同じく白く写る乳がんの病変が隠れて見つけにくくなる場合がある。講演では、DWIBSで病変が描出された症例を紹介した。また、高濃度乳房の場合に考えられる追加の検査方法として、乳房超音波やMRIなどの選択肢があることを説明した。
さらに、高原先生は乳がん検診の選択肢の一つとして、DWIBS法を用いたMRI乳がん検査を紹介した。DWIBSは、水分子の動きの違いを利用した拡散強調画像を応用することで、造影剤を使用せずに病変を描出する方法である。非造影とすることで、従来の乳房MRIと比較して約半分となる約15分で撮像できる※ことや、乳房を圧迫せず、検査着を着たまま検査を受けられる特徴について説明した。
※Chen SQ, et al. Abbreviated MRI Protocols for Detecting Breast Cancer in Women with Dense Breasts. Korean J Radiol. 2017;18:470-475.に書かれている造影MRIにかかる時間(撮像時間として10m24s)が根拠。注射や撮像準備にかかる時間を考えると15分以上必要となる)
高原先生は、マンモグラフィ、超音波、MRIなど、それぞれの検査方法には異なる特徴があることを踏まえ、自分の乳房の状態や検査に対する不安などを知り、それぞれの特徴を理解したうえで、自分に合った検診方法を考えることの重要性を説明した。
MRI乳がん検査の現場を公開、実際の検査環境を紹介
高原クリニック イノベーティブスキャン内のMRI装置や検査環境をメディア向けに公開し、取材・撮影を実施した。院内のMRI室からは検査の様子を中継し、受診者がどのような体勢で、乳房を圧迫せず服を着たまま検査を受けるのか、その流れを紹介した。また、実際に撮像した画像を用いながら、MRI乳がん検査でどのように病変を捉えるのかを解説した。
開催概要
| ■日時:2026年10月1日(木)15:00~16:15 ■会場:高原クリニック イノベーティブスキャン(東京都世田谷区宮坂3-20-19) ■登壇者: ・高原クリニック イノベーティブスキャン 院長 高原 太郎 氏 ・株式会社フィリップス・ジャパン 代表取締役社長 安部 美佐子氏 ・株式会社フィリップス・ジャパン プレシジョンダイアグノシス事業部長 奥秋 知幸氏 |
フィリップス・ジャパンについて
株式会社フィリップス・ジャパンは、ロイヤル フィリップスの日本法人として1953年に創業以来、革新的な技術を通じ、人々のより良い健康と満ち足りた生活の実現を目指している。主な事業領域は、画像診断、超音波診断、イメージガイド下治療、生体情報モニタ、ヘルスインフォマティクス、睡眠・呼吸治療、およびパーソナルヘルスと多岐に渡る。ヘルステクノロジーのリーディングカンパニーとして、超高齢化が進む日本の医療・健康課題解決に向け取り組んでいる。
日本の従業員数は約2,000人、約70拠点でビジネスを展開している。(https://www.philips.co.jp/)
ロイヤル フィリップスについて
ロイヤル フィリップス(NYSE:PHG, AEX:PHI)は、革新的な技術を通じ、人々のより良い健康と満ち足りた生活の実現を目指す、ヘルステクノロジーのリーディングカンパニーである。
フィリップスの革新的技術は人々を中心に設計されている。先進的技術と医療従事者および消費者のインサイトを活用し、消費者にはパーソナルヘルスソリューションを、医療従事者とその患者様には病院や家庭でのプロフェッショナルヘルスソリューションを提供している。
オランダに本社を置く同社は、画像診断、超音波診断、イメージガイド下治療、生体情報モニタ、ヘルスインフォマティクス、およびパーソナルヘルスの分野で世界をリードしている。フィリップスの2025年の売上高は180億ユーロ、全世界に約64,800人の従業員を擁し、世界100か国以上でビジネスを展開している。フィリップスに関するニュースはこちらを参照。(http://www.philips.com/newscenter/)
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