放射線治療計画用ソフトウェア Eclipse
製造販売企業: 株式会社バリアン メディカル システムズ
製品について
【速度・柔軟性・ケア品質の向上を追求した設計コンセプト】
Eclipse™ 治療計画システムは、外部照射(光子線、陽子線、電子線)、低線量率小線源治療、コバルト治療などの放射線治療技法に対応した、包括的な統合型システムです。
新バージョンであるEclipse 15.5では、より速く、より柔軟に、そしてより高度なケアを実現する機能が新たに加わっています。Varian社製リニアックと組み合わせて使用することで、お客さまが既存の装置を可能な限り有効活用し、患者さまに可能な限り高品質なケアを提供できることを設計コンセプトとして開発されたものが、このEclipse 15.5です。
特長
●Eclipse 15.5では、これまでのバージョンと比較して、治療計画の作成に要する時間を大幅に短縮できます。GPU(Graphics Processing Unit)に対応したアルゴリズムを使用することで、線量計算が完了するまでの待ち時間を短縮でき、日々の貴重な時間を他の治療計画タスクに充てることができます。
●Eclipse 15.5では、治療計画の微調整が可能となり、一人ひとりの患者さまに適した治療計画の作成が可能です。また、既存の計画立案プロセスを変更することなく、リスク臓器とターゲットの最適なトレードオフ関係を様々な角度から、簡単かつ効率的に検証できます。
●一人ひとりの患者さまに適した治療計画を実現するEclipse 15.5は、先進的な技術やソリューションを活用した患者ケア品質の向上を目指す施設にとって、重要な役割を担うものとなります。
●Photon Optimizationが新しくなったほか、MCO(Multi-Criteria Optimization)に新たに対応しました。MCOを使用し、臨床基準の条件を変えた場合にどのような計画になるのかを検証できるようになったことで、治療計画の最適化における柔軟性が格段に高まっています。
●GPUに対応したことで、線量計算とインバースプランニング(逆方向治療計画)の最適化にかかる時間を短縮し、速度が劇的に向上しました。
●直感的に操作できる Windowsベースのインターフェースを採用しており、簡単な設定とドラッグ&ドロップ操作で臨床現場の生産性を高めることができるように設計されています。また、先進的な自動処理ツールを搭載するEclipseを使用することで、複数台のリニアックをまたいで計画の作成、インポート、最適化を行うことができます。
●EclipseをARIA® OISに組み込むことで、スムーズでシームレスな統合ワークフローが実現します。
製品詳細
機能説明
- 高度な線量計算
- Eclipseは、オープンでダイナミックな計画作成環境を提供します。線量計算の速度と精度は継続的に向上しており、新しく開発された技術も、臨床利用が可能になり次第取り入れられています。また、Eclipseは、さまざまな治療法に合わせたアルゴリズムを備えています。
- AAAによる高速な線量効果計算
- Anisotropic Analytical Algorithm(AAA)は、横方向の光子散乱カーネルを使用することで、組織の不均質性を考慮に入れた線量計算を行います。
- Acuros XB
- Acuros XBは、外部照射計画における2つの戦略的ニーズである、精度と速度に優れた高度な線量計算アルゴリズムです。Acuros XBは、高度な方法で線形ボルツマン輸送方程式を解き、不均質性の影響を考慮した線量計算を行います。
- Acuros BV(小線源治療用アルゴリズム)
- Acuros BVを使用すると、小線源治療における患者の線量計算を高精度かつ高速に行うことができます。線量計算は、骨、組織、空気や、挿入されたアプリケーターからの線量効果も考慮に入れて行われます。
- eMC(電子線治療用アルゴリズム)
- 高速電子モンテカルロ(eMC)法は、標準EGS4モンテカルロ法に基づくものですが、患者を通る電子輸送ステップ数を制限しています。eMC技術は、輸送精度の面で、標準的なモンテカルロシミュレーションに匹敵します。
- レジストレーションとSmart Segmentation
- Eclipse治療計画システムは、治療計画作成において時間と手間がかかるコンツーリングの負担を軽減します。Eclipseに組み込まれたツールを使用することで、複数の機器間でのデータ転送作業を不要とし、計画作成ワークフローから無駄な工程を省くことができます。また、Smart Segmentationによるナレッジベースのコンツーリングを使用することで、効率的かつ一貫した方法でターゲットとリスク臓器を定義することができるようになり、ワークフローが改善します。
- RapidArc テクノロジー
- RapidArc技術をEclipseに搭載させることで、IMRTと同等の品質を保持した強度変調回転放射線治療の立案を可能とします。RapidArcが持つ精度・速度とEclipseの計画作成ツールが持つパワーを組み合わせることにより、臨床医は自信を持って患者一人ひとりに合わせた治療を実施することができます。
- インタラクティブなIMRT計画作成
- Eclipseの強力なツールは、3Dコンベンショナル治療のみならず、速度・柔軟性・正確性がより求められる強度変調放射線治療(IMRT:Intensity Modulated Radiation Therapy)にも対応しています。照射野の幾何学情報を自動最適化することで、IMRT計画立案における最適な照射野設定の作業負担を軽減します。計画立案者は、Eclipseが持つインタラクティブなIMRT機能を使用して、リアルタイムに意思決定を行うことができます。Eclipseで作成されたIMRT計画で治療を受ける患者、治療を実施する施設は世界中で広がっており、IMRT計画作成における確立されたソリューションとなっています。
- SRS計画作成
- Eclipseを使用し、集学的チーム間のコラボレーションを最大化することで、共同作業がスムーズで効率的なものとなります。Eclipseでは、患者固定計画立案(フレームあり/なし)と、強度変調放射線治療やコーンベース治療計画立案が統合されています。つまり、計画立案者が SRS計画作成用に別の計画システムを習得する必要なく、従来から使用していた治療計画システムに定位治療計画機能を追加するだけで使用できるという特徴があります。また、Eclipseには、他の放射線治療計画システムとのインターフェースも組み込まれているため、定位治療計画作成に直感的なインターフェースを使用できます。
- Adaptive Radiotherapy(適応放射線治療)
- Dynamic Adaptive Radiotherapy(DART)は、現状の臨床現場の生産性レベルに対する影響を比較的抑えつつ、臨床アウトカムを改善するポテンシャルを持つ新しい技法です。Varianの統合化されたシステム環境では、患者の治療に必要となるパラメータすべてが、インポートまたはエクスポートすることなく、OISや治療照射システムで利用可能となります。DARTを実施する際には、治療中に取得した CBCT画像と実際の治療パラメータに基づいて、Eclipseで線量分布を再構築することができます。
- 陽子線治療
- Eclipseは、さまざまな陽子線ビームや眼の治療計画に対応しています。Eclipseが持つ性能が、速度と精度に優れた陽子線計算アルゴリズムと組み合わさることで、陽子・光子・電子・小線源に対応する統合的な治療計画システム環境が実現します。なお、陽子線の計画は、他の治療法と組み合わせたり比較したりできるほか、ブースト照射の基本線量としても使用できます。
- 小線源治療
- BrachyVision™は、スタンドアロンの小線源治療計画システムとしても、Eclipse治療計画システムの一部としても機能します。フィルムベースの小線源治療計画も作成したいという臨床医の声に応え、Eclipseには BrachyVision 2Dが搭載されています。画像誘導3D小線源治療計画を必要とするユーザーには、BrachyVision 3Dが必要です。BrachyVision治療計画システムは、VariSource iXアフターローダーと組み合わせて使用できます。
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Eclipse for Proton
Integrating Precision with Knowledge-Based Planning Solutions
Eclipseは、高度な陽子線計画作成ツールを備えています。充実した計画作成機能や正確なモンテカルロ線量計算アルゴリズムを利用することで、治療精度が向上し、アウトカムへの自信をより強く持ちながら計画を作成できます。Eclipseは、単一のソリューションでさまざまな種類の治療計画や陽子線治療システムに対応できるオープンプラットフォームです。自動コンツーリング機能を含む充実した計画作成ツールを搭載したEclipseを使用することで、計画の質を犠牲にすることなく、計画作成プロセスをより簡単に進めることができます。
・臨床プロトコルやSmart Segmentation®の機能を使用した、迅速かつ効率的な計画作成ワークフローおよび標準化が、陽子線治療計画作成の迅速化および合理化を実現
・4D表示を使用することで、ゲーティング照射か否かにかかわらず、臓器の動きを考慮した計画を簡単に作成
・照射野固有の標的を設定することで、セットアップの誤差、体内標的の動き、臨床標的体積の周囲幅の不確実性による影響を補正
・ロバスト最適化を使用することで、陽子線の計画作成に伴うさまざまな不確実性を考慮に入れる一方で、高い精度で標的をカバーし、リスク臓器への線量を許容可能なレベルまで低減
・適応計画作成ツールを使用することで、患者位置や腫瘍位置の変化が標的および正常組織の線量に与える影響を迅速に評価
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BrachyVision 小線源治療計画システム
Eclipse™治療計画システムの一部である BrachyVision™治療計画システムは、複雑な小線源治療計画の作成を簡素化します。 包括的なツールセットが、計画作成プロセスにおいて整合性と効率を高めるための基盤となります。BrachyVisionでは、ルーチンから異例なケースまで、患者一人一人の疾患に合わせた計画のカスタマイズが可能です。BrachyVisionの主な機能は次の通りです。
・HDR、LDR、PDRに対応
・フィルムや3D画像ベースの計画作成
・カスタマイズ可能な計画テンプレートおよび臨床プロトコル
・Eclips のコンツーリング機能、画像レジストレーション機能、計画評価機能を使用して、任意の平面または画像モダリティ上に描画
・ARIA® OISと完全統合
・小線源治療計画と外部照射治療計画の線量合算
・TG-43 に準拠
・簡単なスクリプト記述でダイアログやクエリを作成
・TG-186 に準拠
- RapidPlan ナレッジベース計画作成
- 世界中のがん治療施設が、RapidPlan™ ナレッジベース治療計画ソフトウェアに信頼を置き、患者一人一人に合わせて整合性、効率的、品質に優れた放射線治療計画を作成しています。RapidPlanでは、既存の臨床専門知識を活用することによって、単なるテンプレート以上の、より適切な計画を、より迅速に作成できるようになります。 RapidPlanのモデルは、あらゆる種類の外部照射で計画を作成する際の基準として使用できます。
- Acuros BV 小線源治療用の高度な線量計算
- Acuros BVは、BrachyVisionの線量計算能力を拡張し、以前には想像もできなかった時間枠内で、新しいレベルの精度と真度を持つ治療計画作成を可能にします。小線源治療における線量計算は、一般的には線源が水の中にあるという仮定条件で計算されますが、Acuros BVは、次の要素の影響を考慮に入れます。
・アプリケーターの材質
・患者の組織および境界
・組織-空気界面
Acuros BVは、モンテカルロ法と同等の線量計算を、スピードと使いやすさに優れた形で提供します。ボタンをクリックすると、計算が開始され、計画の不均質補正線量が表示されます。計算は、ゴールド スタンダードであるモンテカルロ法では数時間または数日かかるのに比べて、通常およそ1分で済みます。Acuros BVは、ボルツマン輸送方程式(GBBS:Grid-Based Boltzmann Solver)を採用しています。GBBSコードは、モンテカルロコードが確率論的に解決するところを、決定論的に解決します。Acuros BVは、長い待ち時間や統計ノイズを発生させることなく、モンテカルロ同等の精度を、より迅速に提供します。
Acurosは、BrachyVision 8.9以降のバージョンで使用できます。Acuros BVの計算は、VarianのHDR/PDRアフターローダー上でのみ実行可能です。なお、Eclipse用のAcurosは、Acuros XBです。




