線形加速器システム Versa HD™ リニアックシステム
製造販売企業: エレクタ株式会社
製品について
【高い安全性と高機能を両立した、エレクタリニアックのフラッグシップ】
Versa HD™は、エレクタリニアックの最高機種であり、高い安全性のもと、1台で全身の様々ながんを治療できるよう設計された高精度放射線治療システムです。幅広い適応症に対応する各種放射線治療はもちろん、非常に正確な放射線照射が求められる複雑ながんの治療も可能です。
特長
●一般的な照射技術に加え、新たな治療オプションを含む定位放射線治療プログラムを提供可能な機能の搭載
●既存の治療領域を拡張し、肺、脳と脊椎、前立腺、肝臓など、より難易度の高い領域にも対応可能で、幅広い治療を提供
●高精度な放射線治療プログラムの確立や拡大を可能にし、常に一人ひとりの患者さんに合わせた目標を達成して、さらなる成果をあげていくためのサポートを行います。
製品詳細
機能説明
- 正確な線量投与
- 正確な線量投与には、多岐にわたる要素が関連しています。Versa HDの徹底した精度は、サブミリメートルの照射精度、システム精度、画像精度から成り立っています。
・ほかの線量アルゴリズムと比較して最大で8%高い計算精度
・治療時のターゲットを正確に視覚化
・高度なモーションマネジメント
・真の高線量率照射
・計画された線量を実際に照射できる信頼性
- 6X
- 1回転で従来の6倍以上の強度変調が可能(1024のコントロールポイントを設定可能)で、ターゲットの腫瘍を取り囲むように線量を集約
- Faster
- 少ないアーク数(部分回転含む)および短時間の照射でも治療の質を落とさずに、高いレベルでターゲットに合わせた定位放射線治療が可能
- Delivery
- 複雑さのレベルや治療部位に関わらず、標準的な治療タイムスロット内でSRS(定位放射線手術)、SBRT(体幹部定位放射線治療)を実現
- Clinician-led planning
- ターゲットの線量や、重要臓器をどう避けるかの目標を決定するのは医療チームの皆様です。Monacoは、医師が定めた判断基準を達成し、QAにおけるトライ&エラーをできる限り軽減します。
- High resolution through high modulation
- Monacoだけが、Versa HDの持つポテンシャルをフルに活用して、必要な場所に高度なモジュレーションを得ることができます。
- Improved understanding of dose behavior
- 放射線治療システムの精度は治療計画システムの精度で決まります。放射線生物学を考慮したモンテカルロ法によるモデリングで、患者さんごとにより詳細な治療のカスタマイズが可能です。モンテカルロのモデリングは、ほかの手法と比較しても、腫瘍部分に到達するまでの線量分布をより正確に予測できます。
- Imaging in more dimensions
- 軟部組織を可視化できるため、高精度な照射を行える場面が増えています。進化した画像誘導技術により、軟部組織のイメージングも単純な画像取得にとどまらず、患者さんが治療台の上にいる状態で治療を誘導することも可能です。
Versa HDでは、2D、3D、4Dによるイメージングでターゲットの実際をとらえた画像を取得します。業界最大級のFOVにより多くの解剖学的構造を可視化でき、腫瘍や周辺臓器の動きを日々追って画像に取得できるため、豊富な情報が得られます。これにより、腫瘍と周辺にある重要臓器の状態を把握でき、実際の治療を始める前に患者ポジションの調整が可能になります。2D、3D、4Dの各撮影モードで高度なリアルタイムのレジストレーションができるエレクタ独自のツールで、照射時の不確かな要素を取り除いていきます。
- A more accurate way to manage motion
- 高精度な放射線治療は、臓器の動きを正確にモニタリングし対処して初めて可能になります。Versa HDでは症例ごとの臨床上の到達目標や、解剖学上の難易度の高さ、患者さんのニーズなどに合わせたモーションマネジメントを行えます。
ビームのゲーティング用インターフェイスを通じ、動きを検知するさまざまなシステムを併用でき、個々の患者さんに合わせたモーションマネジメントが可能です。呼吸同期システムを再現性の高いゲーティング式の息止め照射システムと併せてお使いいただけます。そのほか、超音波で軟部組織を可視化する機能も有し、ターゲットの動きの把握を代用マーカーに頼る従来の手法にあった制約を克服できます。電離放射線でなく超音波を使用するため、患者さんへの追加線量は抑えられます。
- High precision beam shaping
- Versa HDのマルチリーフコリメータAgility™は、従来の2倍のリーフ速度で精度の高い照射野形成を可能にし、治療時間を従来の6割に短縮します。Agilityと高線量率モードの併用で、高度に洗練された治療を標準的な治療時間で迅速に行うことができます。
サブミリメートルのリーフ精度と40cm×40cmの照射野での再現性を誇るAgilityには、ほかのMLCを超える強みがあります。周辺の健常組織に対する遮蔽能力に優れ、リーフ透過率が最大で1/5と低いため、治療計画システム側で必要な箇所に線量を集中させることができます。段階的に線量を増加する場合、これは重要なポイントになります。
- New possibilities with a High Dose Rate
- 高線量率での照射は治療技術の可能性を拡げます。線量率を高くすることでビームオンタイムが短縮されれば、より多くの放射線治療へ道が開かれます。照射がスピードアップすると、照射中に動きが発生するリスクが下がることから治療精度が向上し、散乱線が低減できるため周辺組織への照射線量も抑えられます。
Agilityは、従来高線量率モードの妨げとなってきたリーフ速度の壁を克服しています。高速なコリメータとリーフが、精度を落とすことなく高線量率での照射を支えます。
- Greater confidence in dose escalation
- フラットニングフィルタを取り除いた照射には、散乱線が低減できる、ビームモデリングがシンプルになる、高線量率での照射ができるといった利点があります。その一方、フラットニングフィルタを外すとビームのエネルギーや透過力が弱まる場合があります。エレクタのフラットニングフィルタフリー(FFF)によるビーム生成技術なら、フラットニングフィルタの使用・不使用にかかわらず、ビームのマッチングを確実に行えます。Versa HD による治療では、計画どおりの線量を照射できることに自信を持っていただけます。
Versa HD は短時間で高線量をターゲットに集中させ、がんの二次的な発症リスクを低く抑えながら、快適さと所要時間の両面で治療の質の向上を図ります。
- Target tracking during delivery
- Clarity™ Autoscanは電離放射線を用いず(代用マーカーでなく)超音波でターゲット臓器を継続的にモニタリングし、照射中の動きによる影響を軽減、計画時にマージン低減が求められる高度な寡分割照射を支援します。軟部組織の非侵襲的な可視化は、埋め込みマーカーを使用する手法よりも安全かつシンプル、低コストです。
- Accurate patient positioning
- ロボティックな6D位置決め機能を搭載し、サブミリメートルの位置精度を実現。左右、前後、上下(x、y、z)および各回転軸(ピッチ、ロール、ヨー)の計6軸で位置を修正します。
- Advanced treatment planning
- 放射線生物学的モデリングおよびモンテカルロ法による線量計算は、腫瘍部分に到達するまでの線量の分布をもっとも正確に予測できる手法です。多基準による最適化(MCO)により、ターゲットに対する線量は確保しながら、重要臓器への線量を低く抑えるように計算されています。
- Advanced motion management
- ビームのゲーティングができるVersa HDのインターフェイスは、さまざまなモーションマネジメントシステムと接続でき、個々の患者さんに合わせたモーションマネジメントが可能です。例えば呼吸性移動を伴う部位に、再現性が高いゲーティング式の息止め照射システムと併せてお使いいただけます。
- High-definition beam shaping
- Agilityマルチリーフコリメータでは、40cm×40cmまでの大型照射野で高解像度の照射野成形が行えます。高速のリーフ速度とリーフ位置のデジタル制御により、高線量率でより効果的な強度変調を可能にしました。リーフ透過率は0.5%以下と低く、積算線量を抑えられます。
- QA tools
- 放射線治療の進化に伴い、検証プロセスに求められる要素は増え続けています。Versa HDでは、EPID(電子ポータル画像装置)をベースにした生体被曝線量測定という形での患者さんに対するQA、また装置に対する自動化したQA機能を備え、包括的な品質管理パッケージを提供しています。どちらも自信を持って正確な線量照射を行うために不可欠なツールです。
- Non-invasive 4D image guidance
- 解剖学的構造を利用した4Dイメージングは、埋め込みマーカーや代用マーカーを用いずに高精度なモーションマネジメントを行います。自由呼吸下でわずかなマージンさえあれば照射が可能で、呼吸停止に適さない患者さんにとっては自由呼吸下で行えるオプションになります。
- High Dose Rate beam generation
- FFFビームは、フラットニングフィルタを介した同等のエネルギーのビームと同じ透過力を有しながら、散乱線を低減、ビームモデリングをシンプルにし、高線量率を得られます。高線量率モードでは短時間で高線量をターゲットに集中させ、安全性、快適性を高めた治療を行います。
- MOSAIQ Oncology Informatics
- 統合型の放射線治療情報システムMOSAIQがあれば、情報収集にかける時間を短縮でき、治療オプションの評価やプランニングに時間をかけることができます。
患者情報を瞬時に呼び出せるため作業がスムーズに進められ、医療チームは十分な情報を基に判断を下すことができ、現場のスタッフも日々の治療を効率よく管理できます。包括的な情報管理システムは、化学療法と放射線治療を併用している患者さんのケースでは特に有用です。
Versa HDが放射線治療を進化させるのと同じく、エレクタのソフトウェアも、精度の高い放射線治療を組み立て発展させるための臨床判断を支援する機能により、画像ガイド下でのがん治療の進化に貢献します。
仕様
一般仕様
- 一般的名称
- 線形加速器システム
- JMDNコード
- 35159000
- クラス分類
- クラスIII
- 特定保守
- 該当
- 設置管理
- 該当
- 承認番号
- 22600BZX00282000
