- 著 者
- 池野 薫(国立研究開発法人 国立がん研究センター東病院 放射線技術部)
はじめに
展示会場に並ぶマンモグラフィ装置を前にすると、どの機種も高い完成度に到達していることは疑いない。
デジタルブレストトモシンセシス(Digital Breast Tomosynthesis:DBT)の普及や画像再構成技術の進歩により、診断に必要な情報を得るための基盤はすでに十分に整いつつある。
しかし各ブースを丁寧に見ていくと、その進化の方向性は一様ではないことに気づく。差がなくなったのではない。差の出る軸が変わってきているのである。
かつては高画質化や低線量化そのものが競争の中心であった。しかし今回の展示で目を引いたのは、その先にある課題への取り組みである。
受診者の負担軽減、撮影品質の標準化、読影効率の向上など、各社は異なる視点から乳房画像診断の進化を模索し、それぞれのアプローチで「より優しい検査」と「より確実な診断」の両立を目指していた。
また、AI技術の導入により、画像再構成やポジショニング支援などの領域にも変化が生じており、その活用は撮影から読影まで広がりつつある。
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2026.10.23
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