ウーマンズヘルス分野のリーディングカンパニーであるホロジック社の日本法人であるホロジックジャパン株式会社は、従来より提供するTMA法に加えて、PCR法の検査が一台で可能となる全自動遺伝子検査装置「Panther Fusion®」(パンサーフュージョンシステム)を7月1日より販売開始する。
性感染症検査などウーマンズヘルス分野と感染症分野における多項目な検査が1台で可能となる。
PCR法と同様の核酸増幅法の一つであるTMA法を用いた全自動遺伝子解析装置「パンサー®システム」は、日本国内で2013年の販売開始以来、クラミジア、淋菌、子宮頸がんの原因となるHPVなど性感染症検査の分野で主に民間の臨床検査センターを中心に稼働している。
2020年の新型コロナウイルス感染症の体外診断用医薬品「アプティマ® SARS-CoV-2」発売後は、大学や各自治体の保健所、病院や中規模の検査センター等にも導入先が拡大し、現在国内で66台が稼働している(2021年6月30日時点)。
今回販売を開始する「Panther Fusion®」(パンサーフュージョンシステム)は、既存の「パンサー®システム」を基盤として、「Panther Fusion®」モジュールを追加することにより利用が可能になる。
TMA法と同様に、PCR法でも核酸抽出からPCR増幅反応までを完全自動で行う。また、同一検体から複数項目の検査が可能、ランダムアクセス機能による効率化、といったメリットを提供する。
さらに、オープンアクセス機能でラボ毎の自家調製試薬(LDT:Laboratory Developed Test(研究用))の開発をサポートし、ラボのニーズ次第では新型コロナウイルスの変異株測定などに迅速に対応可能となる。
日本国内では現在、「パンサー®システム」と、この「パンサー®システム」に専用モジュールを追加した「Panther Fusion®」を用いて、SARS-CoV-2、HPV、クラミジア/淋菌、HIV-1、B型肝炎ウイルス(HBV)、C型肝炎ウイルス(HCV)など全7項目が1台で測定可能である。
「Panther Fusion®」の処理能力は8時間で275-500テストであり、最初の結果が出るまでの時間は、PCRで2.4時間、Real-time TMAは2.7時間、TMAは3.5時間である。また、オープンアクセス機能により、最大16種類の自家調製試薬(LDT)が測定可能になる。
この迅速な多量検体処理能力は、臨床検査室のワークフローの効率化と、いつでも任意の順番で必要な検査項目を実行できるというメリットをもたらす。
ホロジックジャパンでは、今後も「パンサー®システム」と「Panther Fusion®」の高い拡張性を活かした核酸増幅検査の新たなソリューションを提供し、感染症分野を含む臨床検査の進歩に寄与していく。
[製品概要]
販売名:PANTHER FUSION INSTRUMENT SYSTEM 希望販売価格(税抜)32,900,000円
販売名:PANTHER FUSION MODULE UPGRADE 希望販売価格(税抜)15,000,000円
販売開始時期:2021年7月1日
関連先リンク:https://hologic.co.jp/
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