2021.05.13
株式会社シェアメディカルは、聖マリアンナ医科大学 大学院医学研究科医療情報処理技術応用研究分野 小林泰之教授らと共同で、AI(人工知能)を活用した新型コロナウイルス肺炎(COVID-19)の早期診断・重症化予測を可能とする『AI(人工知能)聴診デバイス』の共同研究を行うと発表した。
なお、本研究は科学技術振興機構(JST)、研究成果展開事業 研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP)で採択されている。
臨床現場で肺炎の診断や鑑別診断を行う上で聴診は不可欠な手技である。デジタル聴診デバイス ネクステートに人工知能を活用した自動診断システムを組み合わせることで、医療従事者等の感染拡大を防ぎながら、医師の経験や能力によらず、胸部単純X線写真やCT装置が無いあらゆる医療現場で、精度高く効率的に新型コロナウイルス肺炎の早期診断や重症化予測を可能とすることを目指す。
さらに、医師が同行しない訪問看護や高齢者福祉施設においても新型コロナウイルス肺炎(COVID-19)を早期発見できる。
本研究はWith/Afterコロナ時代の医療に必要不可欠なデバイスの開発を目指しており、日本国内だけでなく、新興国など医療資源が限られる国々で早期診断、重症化予測を実現するなどグローバルに必要とされるAI聴診デバイスの実用化を目指す。
振動を電圧に変換する従来の圧電素子(ピエゾ素子)型の電子聴診器ではなく、医師が慣れ親しんだ機械式聴診器の微弱な音をデジタル化する生体音増幅型方式を採用したデジタル聴診デバイス。
開発当初は検診時に聴診器の付け外しで外耳が痛くなるという医師の悩みを解消する目的で開発。市販のヘッドフォンやスピーカーなどとワイヤレスで接続することが可能で、原音を忠実にデジタル化し、医師に届けることを設計コンセプトとした初めての製品。
COVID-19の世界的なアウトブレイクにより、ワイヤレスで聴診できることから患者と一定の距離を保てるため、医療従事者の感染防護に役立つと、現在国内900施設以上で採用されている。
また、オンライン診療に対応したリアルタイム遠隔聴診システム「ネクステートシナプス」も2021年1月より展開している。
https://www.nexstetho.com/telemedicine
A-STEPトライアウトは、大学などの研究成果に基づいた技術の実現可能性を検証する公募型の研究開発費支援制度(研究費支援)と、マッチングプランナーによる産と学のマッチングや事業化に向けての研究開発活動の支援(人的支援)により、本格的な産学共同研究開発への移行へつなぐプログラム。
https://www.jst.go.jp/pr/info/info1496/index.html
関連先リンク:https://www.sharemedical.jp/
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