キヤノンメディカルシステムズ株式会社(以下、キヤノンメディカル)は、公益財団法人日本水泳連盟、およびIMSグループ 医療法人社団 明芳会 高島平中央総合病院からの依頼を受け、東京アクアティクスセンターで開催される「FINA水泳飛込ワールドカップ(兼 東京オリンピック最終選考会)」(大会期間5月1日~6日)において、新型コロナウイルスのオンサイト検査を支援する。
東京アクアティクスセンター敷地内に、株式会社Sansei(以下、Sansei)のコンテナ医療設備「Medical Container – Cube®(MC-Cube)」※1(以下検査用コンテナ)を設置し、ホテルに滞在する選手、審判やスタッフ、会場に直接来場する報道陣などから、唾液を採取し、検査用コンテナ内で蛍光LAMP法※2 による「新型コロナウイルスRNA検出試薬 LAMPdirect / Genelyzer KIT」※3、および等温増幅蛍光測定装置 Genelyzer Fシリーズを使用して検査を実施する。
検査は大会3日前の4月28日から大会最終日まで毎日実施し、検査で陰性が確認された選手、審判やスタッフのみセンター内に入ることにより、厳重な感染対策を施す。
昨年11月に開催された「体操国際競技会 Friendship and Solidarity Competition(友情と絆の大会)」でも、実用試験として約200名の大会・報道関係者に対するオンサイト検査を実施したが、今回、検査用コンテナや検査管理システムを加え、より利用しやすい形とした。
キヤノンメディカルの検査システムとSanseiの検査用コンテナを利用することにより、新型コロナウイルスの検査をオンサイトで迅速に実施することが可能となる。
さまざまなイベントの中止が続く中、感染症対策の一環として利用され、オリンピック・パラリンピックに向けたスポーツイベントや競技大会が国内で開催されることを期待している。
※1 https://sansei-asia.com/medicalsolution/mc-cube/
※2 LAMP 栄研化学株式会社が開発した核酸増幅法(Loop-Mediated Isothermal Amplification)
※3 株式会社島津製作所のAmpdirectTM技術による専用試薬「LAMPdirect」を用いて、検体採取後、結果を得るまで約30分(最短)と大幅な時短を実現し、昨年10月に国立感染症研究所のホームページで公表され、行政検査に使用可能となっている。
https://jp.medical.canon/News/PressRelease/Detail/64331-834
https://www.niid.go.jp/niid/images/lab-manual/2019-nCoV-17-current.pdf
本試薬は研究用試薬である。医薬品医療機器法に基づく体外診断用医薬品としての承認・認証などを受けていない。ただし、「臨床検体を用いた評価結果が取得された2019-nCoV遺伝子検査方法について」(厚生労働省健康局結核感染症課 国立感染症研究所 2020年10月23日版)に記載され、厚生労働省の通知により保険適用の対象となっている。また、本試薬の使用には、専用装置 Genelyzer Fシリーズ(https://jp.medical.canon/products/dnachip/genelyzer_F/)に加え、分注ピペット、小型遠心機をはじめとする機材や、試料・遺伝子の取扱技術を要する。
Astorex、octave はキヤノンメディカルシステムズ(株)の商標。
関連先リンク:https://jp.medical.canon/
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