オリンパス株式会社は、大腸内視鏡において、病変部の粘膜を色素で染色して拡大観察する色素内視鏡検査に用いるディスポーザブル滴下カテーテル「NTカテーテル」を2020年11月5日(木)から国内で発売する。
本製品は、大腸内視鏡検査時に病変をより詳細に観察するために行う色素内視鏡検査の際に使用する、病変部の粘液の水洗除去、および染色を行う世界初のディスポーザブルタイプの滴下カテーテルである。
従来の散布型のカテーテルが粘膜の広範囲を染色するのに対し、本製品は必要最小限の範囲の染色を目的とするため、病変の観察がより行いやすくなった。
また、先端部分には、万が一病変に触れてしまっても傷つけにくい先端ボール形状を採用している。
さらに、ディスポーザブル(使い捨て)であるため、感染リスクの抑制にも繋がる。これにより、より安全で効率的な内視鏡治療に貢献する。
1.染色液が少量ずつ滴下されるため、病変部に対して必要最小限の染色をサポート
2.先端ボール形状であるため、万が一病変部に触れても傷つけにくい
3.ディスポーザブルであるため、感染リスクの抑制に寄与
製造販売元は秋田住友ベーク株式会社。
大腸がんは、国内がん死亡数第2位・罹患数第1位と、近年増加傾向にある。一方、大腸がんは早期段階で発見された場合90%以上が完治すると報告されており、内視鏡検査による早期発見・治療が重要である。
大腸内視鏡検査で病変を発見した場合、その病変が腫瘍性ポリープ※か、非腫瘍性ポリープか、腫瘍性ポリープである場合は、その進行度を診断する必要がある。
その方法の一つに、病変部にクリスタルバイオレットと呼ばれる色素を散布して粘膜表面を染色し、拡大内視鏡で粘膜の表面微細構造を観察する「色素内視鏡検査」がある。
本製品は、色素内視鏡検査の際に、病変部の染色や粘液の水洗除去を行うための滴下カテーテルとして開発された。
先端形状を工夫したことで、病変部のより確実な染色・洗浄に加え、手技の安全性向上にも考慮している。
※ 早期がんや前がん病変であり、切除する必要のあるポリープ
本製品は、染色液が少量ずつ滴下され、必要最小限の染色量で済むため、広範囲に及ぶ過度な染色による内視鏡画面の光量不足を避け、病変部表面の詳細な観察に貢献する。
本製品は、先端がボール形状になっている。万が一病変部に直接触れてしまっても、病変部を傷つけにくい仕様になっており、より安全で効率的な内視鏡治療に貢献する。
滅菌済みディスポーザブル製品のため、術前の準備や洗浄が不要で、感染リスクの抑制に寄与する。
販売名:ディスポーザブル 滴下カテーテル NTカテーテル
発売日:2020年11月5日
本リリースに掲載されている社名および製品名は各社の商標または登録商標である。
関連先リンク:http://www.olympus.co.jp/
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