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2026.03.30

富士フイルム、AI技術*1を活用して開発した画像処理機能・被検者の体の動きを検知する機能を搭載 デジタルX線透視撮影システムの新モデル 「CUREVISTA Open ff(キュアビスタ オープン フォルティッシモ)」「CUREVISTA Apex ff(キュアビスタ エイペックス フォルティッシモ)」新発売

  1. CUREVISTA
  2. X線透視撮影

富士フイルム株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長・CEO:後藤 禎一)は、デジタルX線透視撮影システムの新モデル「CUREVISTA Open ff(キュアビスタ オープン フォルティッシモ)」と「CUREVISTA Apex ff(キュアビスタ エイペックス フォルティッシモ)」を、富士フイルムメディカル株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:川原 芳博)を通じて2026年4月1日より発売する。
X線透視撮影システムは、X線を用いて体内の臓器をリアルタイムで映し出す医療機器である。胃や腸などの消化管、呼吸器などさまざまな領域の観察・診断・治療に使われている。今回同社が発売する二つの新モデルには、AI技術を活用して開発した画像処理機能と、検査中の被検者の体の動きを検知する機能を搭載。それぞれの機能により、特定の臓器を鮮明に映し出す造影剤の使用量削減につなげるとともに、検知した被検者の体動を医療スタッフに通知して早期対応を可能にすることで、被検者の身体的負担と検査中におけるリスクの低減が期待できる。
なお、同社は、2026年4月17日~19日にパシフィコ横浜(神奈川県横浜市)で開催される「2026国際医用画像総合展(ITEM2026)」に本製品を出展する。

デジタルX線透視撮影システム「CUREVISTA Open ff」

富士フイルムは、消化器科、整形外科、泌尿器科などで扱う幅広い疾患に対し、1台で多様な検査や治療が可能な機構「2WAY ARM*2」を搭載したデジタルX線透視システム「CUREVISTA Open」を2020年に発売。2022年には、「3WAY ARM*3」を搭載したハイエンドモデルのデジタルX線透視システム「CUREVISTA Apex」の提供を開始しました。これらの装置は、(1)被検者を動かさずに臓器の重なりなどを観察できる「2WAY ARM / 3WAY ARM」機構や、(2)カテーテル・ガイドワイヤー*4などデバイスの視認性を向上する画像処理技術、(3)被ばく線量を半分にしても画質を劣化させることなく、なめらかに表示できる機能「IntelliFRAME*5」などが高く評価され、多くの医療機関に導入されている。

今回同社は、「2WAY ARM」を搭載した「CUREVISTA Open ff」と、「3WAY ARM」を搭載した「CUREVISTA Apex ff」を発売する。従来モデルの特長(1)~(3)はそのままに、AI技術を活用して開発した二つの新機能「Boost C(ブースト シー)」と「SECURECAMERA MD(セキュアカメラ エムディー)」を搭載したモデルである。画像処理機能「Boost C」は、消化器内視鏡検査・治療の一つである内視鏡的逆行性胆管膵管造影(以下、ERCP)*6実施時に、造影された胆管領域を検出しコントラストを強調表示させることにより、造影剤使用量を低減し、被検者の身体的負担の軽減が期待できる機能である。被検者体動検出機能「SECURECAMERA MD」は、装置本体に設置したカメラで撮影した被検者映像を元に、被検者の体動を医療スタッフに通知する機能である。内視鏡検査中の被検者に対して早期に介助などの対応が可能となり、検査中におけるリスク低減が期待できる。さらに、装置の動作を制御するコントローラーのワイヤレス化を実現。ワイヤレスで操作可能とすることで、検査室内での業務効率化が期待される。

また、今回発売する二つのモデルは、2025年4月に発売したソフトウェア「VisualAID-ERCPプランニング-」*7にも対応。本ソフトウェアは、ERCP中にCUREVISTAシリーズで撮影したX線透視画像上に3Dで作成した胆管・膵管の画像を重ねて表示することで、臓器との重なりなど解剖学的構造の把握が容易になることが期待できる。本ソフトウェアでは、これまでCT画像とMRCP画像*8で3D画像を作成する必要があったが、今回新たにCT画像のみで3D画像を作成できるようになった。これにより、MRI撮影を実施しない医療機関での対象被検者の増加が見込まれる。さらに3D画像作成時にCT画像とMRCP画像の位置合わせの作業が不要となることでワークフローの向上が期待できる。同社のIT技術とX線透視装置を連携させた新しいワークフローにより、医師の診療の高度化・効率化に貢献する。

ERCP中に撮影したX線透視画像上にCT画像を用いて作成した胆管・膵管3D像を重畳表示している様子

近年、X線を用いて体内の臓器をリアルタイムで映し出すX線透視撮影と、口や鼻から体内にアプローチする内視鏡を組み合わせて行う検査・治療の普及が進んでおり、日本では高齢化に伴う胆道・膵臓疾患の増加を背景に、こうした検査・治療のニーズは今後さらに高まる見込みである。なかでも、胆管がんや膵がんなどの検査・治療を目的に行われる、ERCPの国内の実施件数は年々増加している*9。ERCPなどX線透視撮影と内視鏡を組み合わせて行う検査は、内視鏡で見たい部分を直接視認しながら、X線透視で体内の深部位置を確認できるため、開腹して行う治療と比べて被検者の身体的負担の軽減につながることが期待されている。

富士フイルムは、今後もさまざまな医療現場のニーズにこたえ、検査の効率化と医療の質の向上を図ることで、人々の健康の維持・増進に貢献していく。

*1 AI技術の一つであるDeep Learningを用いて開発した。導入後に自動的に装置の性能・精度が変化することはない。
*2 テーブルトップを一切スライドさせずに、X線管アームを縦方向と横方向に動かすことができる機構。X線管アームに合わせて、テーブル内のFlat Panel Detector(X線装置から照射され被写体を透過したX線エネルギーを電気信号に変換する画像平面検出器)も縦方向と横方向に動くことから、被検者を動かさずに透視や撮影の視野を移動できる。
*3 2WAY ARMに加えて斜め方向にX線管アームを回転できる機構。肝内胆管の重なりや前後の位置関係が分かりづらいときに、被検者を動かさずに角度を変えて観察することができる。
*4 カテーテル・ガイドワイヤーは、医療用に用いられる管やワイヤー。体液の排出や造影剤などの注入に用いられる。細径デバイスのためX線透視下で視認ができるよう、高精細なX線透視撮影が要求される。
*5 実際のX線照射フレームレートに対して、フレーム倍増処理によりフレーム枚数を増やした表示を行う機能。本機能を用いることにより、同じ透視時間であれば透視による被ばくを半減できる。
*6 ERCP(内視鏡的逆行性胆管膵管造影)は、内視鏡(カメラ)を口から入れ進め、胆管や膵管に直接細いチューブを介して造影剤(画像検査で病気や臓器をより鮮明に写し出し、診断をしやすくするために体内に投与される薬)を注入し、胆嚢や胆管および膵管の異常を詳しく調べる検査。
*7 販売名:富士画像診断ワークステーション FN-7941 型、認証番号:22000BZX00238000
VisualAID-ERCPプランニング₋については、専用のPCおよび、表示用のモニターが必要。
*8 MRI検査の中で、特に「胆管・膵管」の水成分だけを強調して撮影した画像。
*9 National Library of Medicine “https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/40314772/” より。



1. 販売名

デジタルX線透視撮影システム CUREVISTA Open/ CUREVISTA Apex
(医療機器認証番号:第302ABBZX00032000)

2. 発売日

2026年4月1日

3. 主な特長

(1)診たいアングルを提供する「2WAY ARM」「3WAY ARM」
「CUREVISTA Open ff」は、テーブルトップを一切スライドさせずに、X線管アームを縦方向と横方向に動かすことができる「2WAY ARM」を採用している。X線管アームに合わせて、テーブル内のFPD(Flat Panel Detector)も縦・横に動かせるため、内視鏡検査や経皮経肝胆嚢ドレナージ*10にて被検者を動かさずに透視や撮影の視野*11を移動できる。また「CUREVISTA Apex ff」は、縦方向と横方向に加えて斜め方向の移動が可能な「3WAY ARM」を採用。被検者を動かすことなく角度を変えて観察できるため、肝内胆管*12の重なりや奥行きを確認できる。

CUREVISTA Open ffの「2WAY ARM」とCUREVISTA Apex ffの「3WAY ARM」

*10 X線透視撮影システムなどで確認しながら腹部の皮膚から肝臓を経由し、胆嚢に直接チューブ(カテーテル)を挿入して、膿や胆汁を体外に排出する治療法のこと。
*11 X線透視撮影において、装置で観察・撮影できる範囲のこと。
*12 肝臓の中の細い管で、食べ物の消化を助ける胆汁を運ぶ。

(2)造影剤の使用量低減に貢献する画像処理機能「Boost C*13
AI技術を活用して開発された造影剤強調処理により、ERCP実施時に造影された胆管領域を検出し、コントラストを強調する。本機能を使用しない透視画像よりも、胆管領域の視認性が向上する。本機能により、1検査あたりの造影剤使用量を低減し、被検者の身体的負担の軽減が期待できる。

*13 「Boost C」はオプションである。

胆管領域を検出しコントラストを強調した様子(右画像)

(3)被検者の体の動きを医療スタッフに通知「SECURECAMERA MD*14
ERCPをはじめとする内視鏡検査・治療では、被検者の体動を抑えるために適切な鎮静が必要とされる。「SECURECAMERA MD」は、カメラ*15がとらえた被検者映像と、AI技術を活用して開発された骨格検出技術により被検者の動きを検知。被検者の動きを検知すると、メッセージと音で医療スタッフに通知する。

*14 「SECURECAMERA MD」はオプションである。MDは、Motion Detectの略。
*15 カメラ画像はSECURECAMERA(オプション)から出力される画像を使用する。

カメラで被検者の動きを検知した際のアラート画面

(4)ワイヤレスコントローラー「VISTACOCKPIT Air*16
装置の動作を制御するコントローラーをワイヤレス化。医療スタッフや被検者のケーブルによるつまずきを防ぎ、検査後にケーブルを消毒する工程を削減するなど、検査室内での業務効率化が期待される。

*16 「VISTACOCKPIT Air」はオプションである。

「VISTACOCKPIT Air」外観

問い合わせ

富士フイルム株式会社
メディカルシステム事業部 モダリティーソリューション部 マーケティング部
E-mail:dgi-100-mems_ma-productXR@fujifilm.com

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