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2025.06.09

インテュイティブサージカル、手術支援ロボット「ダビンチ」の最新モデル「ダビンチ 5 サージカルシステム」を日本で販売開始

  1. ロボット支援下内視鏡手術
  2. 手術支援ロボット

(ダビンチ 5 サージカルシステムフルコンポーネント)

【2025年6月9日 東京】低侵襲治療の世界的リーダーで、内視鏡手術支援ロボット分野のパイオニアである インテュイティブサージカル(Nasdaq: ISRG 以下、インテュイティブ)の日本法人、インテュイティブサージカル合同会社(社長:滝沢 一浩)は、手術支援ロボット「ダビンチサージカルシステム」の最新モデルである「ダビンチ 5サージカルシステム(以下、「ダビンチ 5」)」の日本市場での販売を、7月より開始する。

「ダビンチ 5」は、第4世代製品の「ダビンチ Xi サージカルシステム(以下、「ダビンチ Xi」)」により全世界で行われた700万症例以上のダビンチ手術の実績と信頼性を基に10年以上にわたる研究を経て開発され、「ダビンチ Xi」の機能強化に加え、新たに150以上の改良を加えた最新モデルである。米国、韓国ではすでに臨床での使用が開始されており、現在までに世界で約64,000症例が行われている(2025年6月現在)。日本では2024年2月に厚生労働省より薬事承認を取得し、本年7月より販売を開始する。

「ダビンチ 5」の主な特徴は以下のとおりである。

・10,000倍以上のデータ処理能力

世界中で使用されてきた「ダビンチ Xi」の高機能デザインを踏襲しながらも設計を一新し、既存製品の10,000倍以上のデータ処理能力(コンピューティングパワー)を搭載

・フォースフィードバック(力覚フィードバック)機能の追加

3次元の力覚情報をインストゥルメント(専用鉗子)の先端から術者のハンドコントローラへ伝えるテクノロジーの搭載により、術者は組織を押し引きする際の力を感知することが可能

・改良された 3D 映像

コンソールの解像度が従来製品の4倍に向上し、より鮮明な色、より高い解像度、より高度な画像処理によって術野のリアルな3D映像を実現し、術者に今まで以上に優れた視認性を提供

・快適性の向上

より高度なエルゴノミクスおよび調整範囲の拡大により、術者に更なる快適性と視野を提供

・術者の自立性の向上

インサフレーター(気腹装置)をはじめとした手術に必要な主要コンポーネントが統合されたことで、術者はコンソールのヘッドインメニューから、自ら各コンポーネントの設定管理が可能

・ワークフローの効率化

手術時間短縮のためのよりシンプルなセットアップ、タスクの自動化等により、ワークフローの効率化をサポート

・手術データから得られるインサイトの活用

データ処理能力の大幅な向上がより多くのデータ収集・処理を可能にし、術者は手技や手術に関する客観的なインサイトを取得することで、治療成績の向上や後進指導への活用が可能

「ダビンチ 5」の臨床使用が開始されている米国において、主に胃がん・膵臓がん手術で同システムを使用されている、テキサス大学MDアンダーソンがんセンター・腫瘍外科の生駒 成彦 (いこま なるひこ) 先生は、「ダビンチ 5の改良された3D映像と自動排煙機能を持つ気腹装置により得られる良好な視野は今までに無く、手術の質に直結します。また、気腹装置等手術に必須な機器が統合されたことで、手術室のレイアウトの簡素化やスタッフの動線の改善等、手術室全体のワークフローが大きく改善されました。これらの改良による手術の効率化は手術時間の短縮に繋がり、ダビンチ 5での私の初めての膵臓がん手術では、手術時間が従来より1時間近く短縮されました。フォースフィードバックによる組織損傷の軽減や、手術データによる手術の振り返りや教育への活用にも、大きく期待しています」と述べている。

「ダビンチ 5」の販売開始にあたり、インテュイティブサージカル合同会社 社長の滝沢 一浩は次のように述べている。
「日本で初めてダビンチによる手術が行われてから25年の節目となる今年、ダビンチ 5 を日本のお客様にお届けできることを大変嬉しく思います。当社の製品ポートフォリオにダビンチ 5が加わることにより、お客様のニーズに最適なモデルをお選び頂く際の選択肢が更に拡大します。当社は今後も、製品とそれを取り巻く統合されたエコシステムのご提供を通じて、病院、医師ならびにケアチームの皆様、関連学会と密に連携しながら、日本における低侵襲手術の拡大に貢献してまいります」。

<ダビンチ 5 製品概要>
・販売名: ダビンチ 5 サージカルシステム(承認番号:30600BZX00019000)
・薬事承認取得日: 2024年2月15日
・保険適用開始日: 2024年4月1日 適用区分:A2(特定包括)
・適応領域: 一般消化器外科、胸部外科、心臓外科(心停止下で心内操作を行う手術に限る)、泌尿器科、婦人科および頭頚部外科(経口的手術に限る)

ダビンチサージカルシステムについて
「ダビンチサージカルシステム」は、外科医が行う低侵襲手術を支援する医療機器で、複数のモデル(マルチポートシステムの「ダビンチ X」ならびに「ダビンチ Xi」、シングルポートシステムの「ダビンチ SP」、最新モデルの「ダビンチ 5」)がある。術者に鮮明な術野画像を提供する高倍率3DHD技術、小型化されたカメラ、人間の手首以上の可動域と手ぶれ補正機能を備えた専用インストゥルメント(鉗子)等のコアテクノロジーにより、体のより深い部分で、組織の正確な切離や再建を支援するよう設計されている。ダビンチ製品の詳細は、www.intuitive.com/ja-jpを参照。

インテュイティブについて
インテュイティブ(Nasdaq: ISRG)は、米国カリフォルニア州サニーベールに本社を置く、低侵襲治療の世界的リーダーであり、内視鏡手術支援ロボット分野のパイオニアである。内視鏡手術支援ロボット「ダビンチサージカルシステム」 および、ロボット支援肺生検用内視鏡ナビゲーションシステム「Ion(アイオン※本邦未承認)」の開発・製造・販売を 行っている。高度かつ先進的なロボットシステム、医療従事者への継続的なトレーニング、価値のあるサービスを統合することで、医師が制約無く治療できる可能性を広げる。インテュイティブは、病気の早期発見・早期治療により、患者さんが最も大切なものを取り戻せるような未来を目指している。

インテュイティブサージカル合同会社について
2010年に日本法人のインテュイティブサージカル合同会社を設立。東京、大阪、福岡を拠点に、「ダビンチサージカルシステム」の販売および保守サービス、医療者へのテクノロジートレーニングの提供等を行っている。「ダビンチサージカルシステム」は、日本では2009年に厚生労働省より薬事承認を受け、2012年の前立腺がんを皮切りに、2024年度の診療報酬改定までに、心臓外科、胸部外科、一般消化器外科、婦人科、泌尿器科、頭頚部外科、小児科領域等を含む36術式のロボット支援手術が、保険診療の対象となっている。

<本件に関するお問合せ、ならびに画像データのご要望>
インテュイティブサージカル合同会社 広報事務局
担当: 廣瀬、小川
Emai: IntuitiveJapanPR@edelman.com

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