2025.04.08
キヤノンメディカルシステムズ株式会社(本社:栃木県大田原市、代表取締役社長:瀧口 登志夫)は、プレミアムハイエンドクラスの超音波診断装置「Aplio beyond(アプリオ ビヨンド)」の販売を2025年4月8日より開始する。
日本社会の高齢化は2040年にピークを迎え、人口全体の35.3%(3,921万人)にまで達すると予想されている。※1 また、近年、医師の働き方改革等でタスクシフトシェアに取り組んでいる施設が6割に及ぶという調査結果※2もあり、そのような課題に取り組む医療機関の課題解決に貢献することを目指して、同社は「Aplio beyond」を開発した。
「Aplio beyond」は高度なCPU/GPUといったハードウェアを搭載し、分解能および深部感度を向上しながら視野の拡大を実現している。また、リアルタイムに多彩なアプリケーションを活用することで検査のアウトプットを高めることが可能である。さらに、開発段階で AIを用いた包括的なアプリケーション※3を備え、検査効率の向上を支援する。 また、操作手順をカスタマイズ可能でニーズに合わせた調整を行うことができる。操作パネルや23インチ高精細液晶モニタの高さや位置を簡単に調整でき、用途に合わせた検査環境を整えることが可能である。
なお、2025年4月11日から4月13日にパシフィコ横浜 展示ホールで開催される2025国際医用画像総合展(ITEM2025)において、本製品を国内初展示する。
「Aplio beyond」は、キヤノンメディカルのプレミアムハイエンドクラスの超音波診断装置に採用されているiBeam+イメージングエンジンを搭載し、分解能・深部感度・フレームレートを最大限に活かした優れた画質を提供する。新しく改良された高性能単結晶プローブにより、浅部から深部まで均一で高精細な画像を描出する。また、最大140°の広い視野で観察が可能なSuperWide Viewにも対応し、高効率な検査が期待できるなど、幅広い臨床分野において高いパフォーマンスを発揮する。
Bモード画像内でRAWデータ信号の隣り合った輝度の連続性を分析し、高性能なGPU/CPUによって画像処理を行いる。飽和し滲んだ箇所はシャープに表現し、信号強度が低い箇所は輝度補完を行いバランスを整え、組織の境界および構造をシャープに描出する。さらにスペックルとして表示される実質部分は細かさを残しながら均一に、かつ実質内の細かな血管などの構造を残しながら表示して高分解能な画像を提供する。この処理を連続するフレームに対して適用することで、自然な残像感を提供し、空間の認識力を向上させた観察が期待される。
患者さんの総合的な評価
「Aplio beyond」は、幅広い専門分野にわたる患者さんの状態を総合的に把握するための包括的な臨床パッケージとプロトコルを通じて、臨床医が検査の一貫性と患者の結果を改善できるように設計されている。
AI 対応ワークフロー
「Aplio beyond」は、解剖学的認識、ワークフロー、意思決定支援ツールを豊富に提供しており、ユーザーは臨床ワークフローを効率化し、さまざまな臨床アプリケーションで診断の信頼性を高めることができる。
環境に配慮した取り組み
「Aplio beyond」は、先進のイメージング技術を搭載し、優れたパフォーマンスを実現しながら、従来装置※4と比較して電力消費量が 50% 以上削減され、装置本体は約17(注1)% 軽量化されている。また、リサイクル可能な梱包資材を採用するなど、環境への負荷に配慮した取り組みを行っている。
一般的名称 | 販売名 | 認証番号 |
汎用超音波画像診断装置 | 超音波診断装置 Aplio beyond CUS-ABE00 | 305ADBZX00067000 |
※本装置は診療報酬区分番号D215-3「超音波エラストグラフィー」の通知の使用条件に添った医療機器製造販売認証を取得している。
※1 厚生労働省「厚生労働白書(2020年版)」より。
※2 日本看護協会「2023年病院看護実態調査報告書」より。
※3 設計の段階でAI技術を使用しており、本システムは自己学習機能を有していない。
※4 従来機種はAplio i800 (TUS-AI800)で比較。
(注1)2025年4月8日更新
製品ページはこちら:https://jp.medical.canon/products/Ultrasound/aplio-beyond
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