EIZO株式会社(本社:石川県白山市、代表取締役社長 COO:恵比寿 正樹)は、日本画像医療システム工業会(JIRA)が2024年10月に制定した医用モニター品質管理ガイドライン「JESRA TR-0049」に対応したモニター品質管理ソフトウェア「RadiCS」を2025年6月から出荷する。
1. 詳細
医療の安全を確保するためには、X線写真やCT、MRIなどの検査画像を忠実に表示できる医用モニターと、その品質を維持するための品質管理が重要であり、医用モニターの品質管理に関する評価方法や基準が各国で規格化されている。また規格がない国においても、品質管理の普及を求める声が高まり、2021年に国際電気標準会議(IEC)が国際規格「IEC 62563-2」を制定した。
日本においては、日本画像医療システム工業会(JIRA)が2005年に制定した「JESRA X-0093」が品質管理の規格として広く使われている。この規格は、国内の医療現場で無理なく運用できるよう、国際規格に比べて柔軟な評価方法と基準を採用している。さらにJIRAは国際基準に合わせるため、「JESRA X-0093」と比較してより精緻な内容である新たな品質管理ガイドライン「JESRA TR-0049」を2024年10月に制定した。
同社は、「JESRA X-0093」など各国の規格に則して、モニターの品質維持・管理を簡単に実現できるソフトウェア「RadiCS」をこれまで販売してきたが、このたび「JESRA TR-0049」に対応した「RadiCS」を、2025年6月から出荷する。
なお、4月11日(金)~13日(日)にパシフィコ横浜で開催される「2025国際医用画像総合展(ITEM2025)」にて当製品のデモンストレーションを行う。
2. 各医用モニター品質管理規格
「IEC 62563-2」(国際規格)
2021年にIECが制定した「医用電気機器―医用画像表示システム―第2部:医用画像ディスプレイの受入試験と不変性試験」。
「JESRA TR-0049」(新規格)
2024年にJIRAが制定した「医用画像表示用ディスプレイの受入試験及び不変性試験(JIS T 62563-2)に関するガイドライン」。
> 詳しくはこちら
https://www.jira-net.or.jp/publishing/files/jesra/JESRA_TR-0049_2024.pdf
「JESRA X-0093」
2005年にJIRAが制定した「医用画像表示用モニタの品質管理に関するガイドライン」。
> 詳しくはこちら
https://www.jira-net.or.jp/publishing/files/jesra/JESRA_X-0093C_2024.pdf
「JESRA TR-0049」と「JESRA X-0093」との主な違い
・モニターの分類とその品質評価項目及び基準値。
・モニターの品質評価試験で環境輝度を含めて測定すること。
・受入試験を医療施設で実施し、モニター製造会社の出荷試験報告書を用いた受入試験の代替は不可。
・定期的な不変性試験の実施頻度が、モニターの分類によって6か月ごともしくは1年ごとである。等
3. 製品詳細情報
> RadiCS製品ページ
https://www.eizo.co.jp/products/radiforce/radics_ux2/
【問い合わせ】
EIZO株式会社 ヘルスケア営業部
TEL: 03-5764-3403
https://www.eizo.co.jp
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