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2023.09.14

マイクロン、聖マリアンナ医科大学との共同研究

  1. 協業・提携・共同開発

株式会社CEホールディングスのグループ会社で、イメージング技術および臨床試験の支援サービスを提供している株式会社マイクロン(以下、マイクロン)は、聖マリアンナ医科大学 脳神経内科学 講師 櫻井謙三先生と共同で、「神経免疫疾患※1におけるデジタルバイオマーカー※2の探索研究(以下、本研究)において、マイクロンが新たに開発・リリースするePRO※3とプログラム医療機器製品であるicobrain※4を提供し、デジタルバイオマーカーとしての有用性に関する検討を開始することを発表した。

なお、2021年2月1日付プレス・リリース(下記)で発表したとおり、マイクロンはePROを利用したサービスを構築し、「Melcoa®」(メルコア)として商標登録も実施している。

「臨床開発等領域におけるリアルワールドデータ利活用事業開始~マイクロン・シーエスアイ共同事業開始のお知らせ~」
https://www.ce-hd.co.jp/wp-content/uploads/2021/02/20210201_micron_epro.pdf

神経免疫疾患の代表的な疾患である多発性硬化症(Multiple Sclerosis:MS)※5は、近年毎年のように登場する新薬によって十分な治療が可能となったが、生涯にわたって付きあう必要がある慢性疾患であり、疾患の抑制に加え、患者の生活の質(Quality of Life:QoL)の向上が、治療目標として不可欠となっている。

しかしながら、QoLに影響を与える各疾患の因子は明らかでなく、簡易な手法で入手可能な評価尺度の確率は、これからの神経免疫疾患の治療戦略には必須となる。そのため、本研究では多発性硬化症患者のQoLと関連しうる因子を突き止めることを目的に検討を行う。

本研究において、マイクロンは研究対象者へ疲労や痛みなどに関する日常的な自己評価を登録するePRO「Melcoa®」と、脳画像解析プログラム「icobrain」の提供を行う。

また、画像診断だけなく、問診結果を加えることで、いち早く患者の状態把握が可能となり、治療維持・変更の評価基準・バイオマーカーになることを期待している。

※1 神経免疫疾患:体内にある免疫機能の異常により中枢神経系(脳、視神経、脊髄)、末梢神経、神経筋接合部、筋肉で炎症が発生し、神経系が正常に働かなくなる病気の総称。
※2 デジタルバイオマーカー:機器から得られるデータを用いて、病気の有無や治療による変化を客観的に可視化する指標。
※3 ePRO:electronic Patient-Reported Outcome[電子的患者報告アウトカム(結果・成果)]
臨床試験等において、患者から直接得られる本人の健康状態に関する報告を、電子的に収集するシステムのこと。痛みやしびれなどの主観的訴えを、パソコンやスマートフォンなどから直接入力できるようになるため、従来の医療者による聞き取り調査やアンケートよりもより正確で完全なデータを得られる。
※4 脳画像解析プログラム「icobrain」:Icometrix, NV(本社:ベルギー王国ルーベン、CEO:Wim Van Hecke)が提供する脳画像解析ソフトウェア。MRI画像またはCT画像から白質および灰白質をセグメント化し、全脳および各領域の脳容積を測定、経時的な変化も定量的に比較できる。
※5 多発性硬化症:脳やせき髄、視神経のあちらこちらに病巣ができ、症状の再発、治まりを繰り返す病気。

【聖マリアンナ医科大学 櫻井謙三 先生】
聖マリアンナ医科大学 内科学脳神経内科 講師
聖マリアンナ医科大学病院 脳神経内科 医長

<専門分野>
多発性硬化症、視神経脊髄炎、神経免疫疾患

▪問い合わせ
株式会社マイクロン
https://micron-kobe.com/

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