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2023.09.13

フィリップス、外科用Cアーム「Zenition」シリーズにフラットパネルディテクタ搭載の2製品を拡充

  1. X線撮影装置
  2. フラットパネルディテクタ(FPD)
  3. モバイルCアーム

株式会社フィリップス・ジャパン(以下 フィリップス)は、移動式X線撮影装置「Zenition」シリーズに、フラットパネルディテクタ搭載の2製品を拡充する。

今回拡充する「Zenition 10」はエントリーモデルでありながら、既存品の上位モデル「Zenition 70」と遜色のない高精細な画質を低線量で提供する。

また、上位機種である「Zenition 30」は、「Zenition 70」で高い評価を獲得しているタッチスクリーンモニタを搭載のほか、フィリップスの外科用Cアームでは初となる電磁ロックブレーキを採用した。

「Zenition 10」は6月1日より販売を開始しており、上位機種の「Zenition 30」は本日9月13日より世界同時に販売開始する。

高精細な画像と経済性の両方を追求したい顧客ニーズに対応

近年、外科領域での低侵襲手術の増加に伴い、需要が拡大している外科用Cアームは、従来のイメージインテンシファイア型からフラットパネルディテクタ型へ市場シフトしてきている。

フラットパネルディテクタ型は、イメージインテンシファイア型と比べて高精細な画像の描出が可能であり、経年による劣化の耐久性にも優れているが、高価格であることが難点であった。

そこでフィリップスは、固定陽極X線管仕様のフラットパネルディテクタ搭載外科用Cアームである、エントリーモデルの「Zenition 10」と、上位機種の「Zenition 30」を市場投入し、クリニックから大規模病院まで幅広い顧客のニーズに応える。

(左)手術室でZenition 30を使用、(右)患者を移動せず検査可能

▪医師の繊細な画質要求に応える“Japan Craft IQ”をデフォルト搭載

「Zenition 10」と「Zenition 30」は、医師の繊細な画質要求に応えるため、症例ごとに最適な画質と線量を調整しプリセットした“Japan Craft IQ“がデフォルトで搭載されている。開発段階から日本人の画像品質専任者(Image Quality Specialist)が監修し、国内シェアNo.1である血管撮影装置で蓄積された画質調整技術が応用されている。

▪ハレーションを抑え適切な画像を提供する「Philips MetalSmart」

整形外科的処置等で金属インプラントを使用する患者様に対して、Philips MetalSmartソフトウェアが自動的に視野内の金属オブジェクトに起因する過度なX線量の増加を防ぐことにより、メタルアーチフェクト(ハレーション)を抑え適切な画質を提供する。

(左)MetalSmartあり、(右)MetalSmartなし

ゆとりの奥行と優れた柔軟性で幅広い外科的処置に対応

▪150°以上のアンギュレーション(アームの回転幅)

外科手術ではさまざまな方角にアームを振って正確に病変を把握することが重要である。

Cアームの奥行きはどちらもゆとりある73cm。また、Cアームのアンギュレーションは、「Zenition 10」は最大150°、「Zenition 30」は最大156°と優れた柔軟性により、患者様を動かすことなく迅速かつ簡単にポジショニングができ、作業効率が向上した。

整形外科、外傷、脊椎、疼痛管理、末梢血管、腹部、泌尿器、一般外科など、幅広い外科的処置に対応可能である。

▪デジタルサブトラクションアンギオグラフィー(DSA)

血管を鮮明に撮影できるため、外科だけではなく内科まで幅広く対応できる。上位機種の「Zenition 30」はもちろん、エントリーモデルの「Zenition 10」でもDSA撮影のオプション選択が可能である。

DSA機能で撮影した血管画像

ペディアトリックモード

オプションの検査設定により、小児患者様向けの超低線量のモードが使用できる。X線グリッドを取り外すことで、小さなオブジェクトや小児患者に合わせ線量率を低減する。

カスタマイズ可能なプリセットと直感的な操作で作業効率が向上

▪ユーザプロファイル機能により、検査部位・ユーザ別設定を容易に呼び出し可能

通常、検査する部位やユーザごとに最適なコントラスト、ノイズ感、必要な線量は異なるが、その都度画像設定を行うとワークフローが複雑になってしまう。そのため、異なる部位でも同じ画像設定のままで検査を行うことが多くある。

「Zenition 10」と「Zenition 30」は、対象疾患の部位ごとにカスタマイズ可能なユーザプロファイル機能を持ち、術者の好み、対象疾患ごとに容易に設定を呼び出すことができるため、毎症例、最適な画質を最適な線量で検査を行うことができる。

これにより、作業効率の向上と、撮影時の患者様とスタッフの被ばく線量を抑えることが可能である。

▪Color-cordingで直感的な操作が可能

レーバーロックとロック部分が同じ配色で統一されているため、直観的にCアーム操作が可能である。これにより、技師や医師の操作技術の習得時間を短縮することができる。

▪軽量設計の電磁ロック式アームでスムーズな操作

「Zenition 30」には、軽量設計した電磁ロック式アームが搭載されている。軽量設計であり、かつ本体側とCアーム側の両方にロック / ロック解除ボタンが配置されており、手元で簡単に操作を行うことができるため、素早くスムーズにCアームを操作することができる。

左)Cアーム側のロック・ロック解除ボタン、(右)手元でボタン操作可能

▪タッチスクリーンモニタで直感的な操作が可能

「Zenition 30」は、Cアーム本体側にタッチスクリーンモニタが搭載されている。モニタ上でライブ画像を見ながら、画像の回転、ズーム、保存、パルスの変更、シャッターの調整などを指先のタッチパネル操作で簡単に行うことができる。

タッチスクリーンモニタ

「Zenition 」シリーズ スペック一覧

(左から)Zenition 70・Zenition 30・Zenition 10

販売名 :Zenitionシリーズ
医療機器認証番号:301AFBZX00026000
設置管理医療機器/特定保守管理医療機器/管理医療機器

「Zenition」シリーズの製品ページ:
https://www.philips.co.jp/healthcare/resources/landing/zenition

▪問い合わせ
株式会社フィリップス・ジャパン
https://www.philips.co.jp

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