株式会社JVCケンウッドは、JVCブランドより、医用画像表示モニタ「i3シリーズ」の新ラインアップとして、21.3型300万画素カラー液晶モニタ「CL-S301」を11月下旬より発売する。
近年、医用画像診断の現場において、人手不足や長時間労働、働き方の多様化といった問題に対応するために、労働環境の改善や業務の効率化、在宅読影・サテライト読影室の導入など、働き方改革の取り組みが求められている。
一方で、医療施設と同等の環境を在宅でも実現するためには、設備投資や読影環境の構築などが課題となり、在宅読影の導入は進んでいないのが実状である。
今回、同社が発売する「CL-S301」は、医用画像管理システムPACS(Picture Archiving and Communication System)用途の医用画像表示モニタとしては、同社初のUSB Type-CTM(DisplayPort Alternate Mode※1)対応の21.3型300万画素カラー液晶モニタである。
本機は、USB Type-CTMケーブル1本で映像伝送と給電を可能とし、ノートPCやモバイル端末とのスマートな接続を実現。配線をすっきりさせ、快適な作業スペースを確保できる。
また、KVMスイッチを搭載し、2系統入力にも対応することにより、本機1台で2つの異なるPC端末の入力切り替えが可能となり、設備費用の削減と省スペース化にも貢献する。
さらに、同社医用画像表示モニタのハイエンドモデルに搭載されている独自の読影サポート機能「ターボルミナンス」、および「ビジュアルポイントモード」のユーザビリティを強化して搭載した。
同社は本機を、大規模な病院はもちろん、クリニックや遠隔・在宅読影のニーズにも応える新型モデルとして提案し、医療機関、および医療従事者の業務効率化や働き方改革をサポートする。
※1 USB Type-CTMコネクタを通じて映像出力を得るための規格。
医用画像管理システムPACS(Picture Archiving and Communication System)用途の医用画像表示モニタとしては同社初となる、USB Type-CTM(DisplayPort Alternate Mode)対応の21.3型300万画素カラー液晶モニタである。
USB Type-CTMケーブル1本で、ノートPCやモバイル端末とスマートに接続し、本機を介してノートPCの画面表示やモバイル端末など、最大60W(20V3A)までの給電が可能。
PCのACアダプタなど、他のケーブル類が不要となり、すっきりとした配線による快適な作業スペースを実現する。また、スマートな接続により、医療施設内の各所や自宅などのPC環境でも、本機と短時間で接続してスピーディな業務開始が可能である。
KVMスイッチの搭載により、1台のキーボードとマウスで2つのワークステーションの切り替えと操作が可能。ワークステーションごとにキーボードとマウスを用意する必要がないため、作業効率の改善と省スペース化を実現する。
統合ユーティリティソフトウェア「Medivisor Utility」(2023年9月リリース予定)に対応し、各種機能の操作を、モニタの操作キーではなく、マウスで可能とした。
画面に表示される操作パネル上のアイコンをワンクリックするだけで、「ターボルミナンス」や「ビジュアルポイントモード」などの各種読影サポート機能の起動や、入力切り替えなどが可能である。
同社「i3シリーズ」のハイエンドモデルに搭載している独自の読影サポート機能である「ターボルミナンス」、および「ビジュアルポイントモード」を搭載し、さらに「Medivisor Utility」に対応することにより、ユーザビリティを強化した。
「ターボルミナンス」は、一時的に画面全体の輝度とコントラストを最大値まで引き上げ、細部をより明瞭に表示する機能である。従来、ボタン操作で行っていた機能のON/OFF作業を、アイコンのワンクリックだけで可能とした。
また「ビジュアルポイントモード」は、マウスでポイントした関心領域を高輝度で表示する機能である。今回、新たにマウス操作による「ターボルミナンス」との併用や、関心領域サイズの変更などを可能とした。
画像内の関心領域を集中して観察することができるため、病変や部位に応じたさまざまなアプローチで読影をアシストする。
従来モデル※2と比較し、さらなる狭ベゼル化(上下左右のベゼル幅を約50%削減)を実現したことにより、2台並列して使用する場合の視線移動量を減らし、長時間にわたる読影作業の負荷を軽減する。
また、背面は新デザインを採用し、スマートでスタイリッシュな読影環境を実現するとともに、作業スペースの有効活用にも貢献する。
※2 「CL-S300」との比較において
広色域パネルを採用し、従来モデル※2で搭載していたsRGBの色域表示(sRGBモード)だけでなく、より広い色域を持つNTSC比 約94%(Nativeモード)の表示が可能。
両モードは簡単に切り替えることができるため、撮影した医用画像について、従来の色域を継続して利用したい場合は「sRGB」モード、病理読影など、より広い色域の表示が求められる場合は「Native」モードで表示することが可能である。
従来モデル※3と比較して大幅に向上するコントラスト比2000:1を実現。医用画像に求められる微妙な陰影・濃淡まで忠実に再現する。大量の医用画像を読影する医師の気づきをサポートする。
※3 「CL-S300」(コントラスト比1500:1)との比較において
<商標>
・「i3シリーズ」「ビジュアルポイントモード」「QA Medivisor Agent」「ターボルミナンス」は株式会社JVCケンウッドの商標または登録商標
・USB Type-C™は USB Implementers Forumの商標または登録商標
・記載されている会社名、製品名は各社の商標または登録商標
製品ページURL:https://www.jvc.com/jp/pro/healthcare_sys/lineup/cl-s301/
*本商品は顧客のご要望に応じたシステムでの販売を前提としている。詳細は同社ヘルスケア事業部まで問い合わせ。
▪問い合わせ
株式会社JVCケンウッド
https://www.jvckenwood.com/jp.html
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