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2023.03.27

アイラト、放射線治療×AI 世界初 人工知能を活用した「放射線治療計画の品質管理ソフトウェア」をリリース

  1. AI(人工知能)
  2. IMRT(強度変調放射線治療)
  3. 支援ソフト(システム・アプリ)

アイラト株式会社(東北大学発スタートアップ)は、高精度放射線治療の品質を管理できる「AI支援放射線治療計画品質管理ソフトウェア」の販売を2023年3月に開始した。

医師や医学物理士の臨床知見と独自のAI技術を融合させることで、患者ごとに国内の治療計画ポリシーにフィットした高精度なお手本線量分布を作成することができるようになった。

これにより、各医療機関は自施設の治療計画の品質管理を行うことができるようになり、高精度放射線治療の治療計画の品質向上に寄与できることが期待される。

ソフトウェアの開発の背景

国際がん研究機関は、 2020年~2040年の間でがんの患者数は 50%増加し、全がん患者の半数以上が放射線治療を行うと予測している。

これに合わせるかたちで放射線療法の技術も進歩しており、近年では従来法より高い治療効果を発揮する強度変調放射線治療(IMRT)が普及してきている。

IMRT は従来の放射線療法より生存率が高く、副作用の発生も低減できる技術であり、すなわち1/3は働きながら治療を続けるといわれるがん患者のQOL向上に大きく寄与できると期待されている。

一方で 、国内の30の医療機関へのヒアリングおよび日本放射線腫瘍学会の研究班の報告などから、IMRTには放射線治療計画の品質のばらつきの問題があることが指摘され、解決が望まれている。

そこで、われわれは東北大学発スタートアップとしてNEDO(共同研究先:山梨大学や東北大学)からの支援を受けて、国内のHigh Volume Centerの臨床知見や高品質な治療計画データを学習したAIを用いることで、この「治療計画の品質のばらつき」といった臨床現場の課題を解決できると考え、本製品を開発した。

同社では、今回リリースした放射線治療計画の品質管理に特化したAIソフトウェアに続き、今後も日本発の放射線治療AIスタートアップとして、医療現場に真に必要とされる放射線治療AI“AIVOT(アイボット)”の研究開発を進めている。

AIVOTは、AIを用いてさまざまなプロセスを自動化し、高精度な予測技術を使った高品質な治療計画、合わせて安全性の確立と省力化を実現する。より安定的な医療提供体制の構築に寄与するとともに、医療スタッフの負担を軽減することで、人件費削減や診療報酬の収益効果にも繋げていく。

▪デモ動画
https://youtu.be/juhFFPts5DI

▪カタログ
https://airato.jp/wp-content/uploads/2023/03/AIVOTQA_catalog_v4.pdf

「AI支援放射線治療計画品質管理ソフトウェア」の主な特長

1. 国内のhigh volume centerの臨床知見+学習データ+独自のAIを活用し、高品質なお手本となる線量分布を提供
2. 前立腺癌、頭頚部癌、肺癌、子宮頸癌に対応(国内のメジャー臨床プロトコルに対応(JCOGなど))
3. IMRTの治療計画の教育用ソフトウェアとしても利用可能

▪Use case
– 放射線治療計画を作成する前に、線量分布のイメージをつくる
– 国内High Volume Centerの線量分布を参考にする
– 未熟な計画者が作った治療計画をダブルチェックする
– 複数の計画者がいる施設において、計画者ごとの計画のばらつきを低減する

▪問い合わせ
アイラト株式会社
https://airato.jp/contact/
https://airato.jp/

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