2023.02.16
シーメンスヘルスケア株式会社(以下 シーメンスヘルスケア)は、フォトンカウンティング検出器を搭載した次世代 CT「NAEOTOM Alpha(ネオトム アルファ)」が臨床研究中核病院へ導入されたことを発表した。この導入は、国内5台目となる。
「NAEOTOM Alpha」を導入することにより、さまざまな疾患領域における幅広い年代の患者に精密な検査・診断による良質な医療の提供と、社会・地域医療へのさらなる貢献が期待される。
なお、今回導入した大阪大学医学部附属病院では本製品を使用した診断を2023年2月1日より開始している。
「NAEOTOM Alpha」は、Siemens Healthineers AG(ドイツ・エアランゲン)が、半導体メーカである株式会社アクロラドと15年にも及ぶ研究開発の末、実用化された。
急速な少子高齢化に伴う疾病構造の変化や、医療技術の進歩と高度化が進む日本の医療環境において、病気の早期発見や正確な診断、患者の負担軽減などへの貢献が期待されている。
大阪大学医学部附属病院は、「良質な医療を提供すると共に、医療人の育成と医療の発展に貢献する」という理念のもと、高度で安全な医療を通して、患者に安心と満足を提供することを目指して日々の診療に取り組んでいる。
今回の導入では、がん領域をはじめとしたさまざまな領域の画像診断や、個別化医療などを含む最先端の研究に活用される予定である。
特に肺がんの診断においては、「NAEOTOM Alpha」の高精細な画像・低被ばくでの撮影・スペクトル解析の特性がもたらす治療への貢献が大きく期待されている。
シーメンスヘルスケア ダイアグノスティックイメージング事業本部長兼営業統括本部長 桜井悟郎氏は、以下のように述べている。
「大阪大学医学部附属病院様にNAEOTOM Alphaを導入いただきましたことを大変光栄に思います。NAEOTOM Alphaによる臨床実績や研究事例は、世界各地で増え続けており、国内の臨床研究中核病院である大阪大学医学部附属病院様に導入いただくことで、日本の医療に少しでも寄与することができましたら幸いです。
今後もさらにさまざまな疾患領域において診断精度を向上させ、より多くの患者様の治療と健康の一助となれるよう邁進してまいります。」
シーメンスヘルスケアは、画像診断にブレークスルーをもたらすことが期待される「NAEOTOM Alpha」を通して、日本の医療従事者の方々とともに、日本のCT装置の活躍の場を拡げ、ひとりでも多くの患者や検査を受ける方々が質の高い医療へアクセスできるよう引き続き取り組んでいく。
本製品は、Siemens Healthineersがアクロラドとともに開発した「フォトンカウンティング検出器」を搭載している。主に被ばくを低減しつつ高分解能な画像を臨床利用できるという点で、従来のCT装置から大きなイノベーションを果たした。
フォトンカウンティング検出器は、従来の検出器のようにX線光子を可視光に変換するのではなく、各X線光子とそのエネルギーレベルを直接検出するため、より少ない放射線量で高解像かつ有用なデータを提供することができる。
また、被ばくを抑えることができるため、患者や検査を受ける方の負担を減らしつつ、正確で包括的な検査が可能となる。その応用範囲は、腫瘍や心臓の診断から肺のフォローアップ検査まで、幅広く多岐にわたる。
本製品に関する情報は、以下を参照。
https://www.siemens-healthineers.com/jp/computed-tomography/photon-counting-ct-scanner/naeotom-alpha
▪問い合わせ
シーメンスヘルスケア株式会社
https://www.siemens-healthineers.com/jp
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