モノクロの医療画像を診断するのが放射線科医師。そして画像が伝えてくるメッセージを「読影」と呼ぶ。
画像読影のスペシャリストである佐藤俊彦医師が、どのように画像を読影しているかを読者と共有できる貴重な一冊が時事通信社から発刊された。放射線診断医がCTやMRIなどの画像を読み解く「読影」をテーマにしたノンフィクション短編集である。
診療科の専門化が進む中、放射線診断医は主治医とは別の広い視野で全身を診る重要な役割を担っている。米国では「ドクターズドクター」と呼ばれ、地位も報酬も高い。しかし日本では、患者と接する機会が少ないためか、一般への認知度は低くとどまっている。
「主治医が判断できない画像から答えを導き出す」「主治医の見立てに対して幅広い知識と読影の技術で間違いを指摘する」。人の生死に直結する判断だけに、責任は重いが、やりがいのある仕事である。
また、画像となった患者の背景には、病気や怪我に至る人間ドラマがある。放射線診断医が画像やデータを駆使して、目の前にいない患者の真実を推理していく過程は大変興味深いものである。
それぞれのストーリーの冒頭にCTやMRIなどの画像を掲載し、画像の解説から背景となる患者を取り巻く人間模様へと展開していく。
1960年福島県出身。85年福島県立医科大学卒業、同大学放射線科入局。日本医科大学付属第一病院、獨協医科大学病院、鶯谷病院での勤務を経て、97年に宇都宮セントラルクリニックを開院。最新の医療機器やAIをいち早く取り入れ、「画像診断」によるがんの超早期発見に注力。 2003年には、栃木県内で初めてPET装置を導入すると同時に、県内初の会員制のメディカル倶楽部を立ち上げた。23年春には東京世田谷でも同様の画像診断センターがオープンし、メディカルクラブの会員の顧問医として総合的な健康管理を進める。 健康寿命100年を目指して医師が監修するヘルスケア商品を製造販売する株式会社BodyVoice顧問。 高齢化社会における相続トラブル回避のための、認知症の早期診断や画像鑑定による医療・交通事故などの死因究明や、後遺障害認定評価をサポートするメディカルリサーチ株式会社の顧問も兼任。著書に『ステージ4でもあきらめない最新がん治療』(幻冬舎)など多数。 |
書 名:画像が語る 診えない真実~読影医の診断ノートから~
出版社:時事通信出版局
発売日:2023/1/23
言 語:日本語
単行本:200ページ
取材協力:圓井 順子(メディカルリサーチ株式会社)、宇都宮セントラルクリニック
編集協力:中村 富美枝
編 集:永田 一周
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メディカルリサーチ株式会社
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