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2022.11.30

シーメンスヘルスケアのフォトンカウンティングCT「NAEOTOM Alpha」が岡山大学病院にて稼働開始。循環器分野における貢献を目指す

  1. CT
  2. NAEOTOM Alpha
  3. フォトンカウンティングCT(PCCT)
  4. 協業・提携・共同開発

シーメンスヘルスケア株式会社(以下 シーメンスヘルスケア)は、フォトンカウンティング検出器を搭載した次世代CT「NAEOTOM Alpha(ネオトム アルファ)」の国内4台目の導入が、岡山大学病院となったことを発表した。

西日本で初めての導入となり、国立大学病院への導入としても国内初となる。

「NAEOTOM Alpha」を導入いただくことにより、幅広い年代の患者さんへ、精密な検査・診断による、高度で最適な医療を提供し、社会・地域の持続的な健康増進へのさらなる貢献が期待される。なお、岡山大学病院では本製品を使用した診断を2022年12月5日より開始予定である。

「NAEOTOM Alpha」は、Siemens Healthineers AG(ドイツ・エアランゲン)が、半導体メーカである株式会社アクロラドと15年にも及ぶ研究開発の末、実用化された。

急速な少子高齢化に伴う疾病構造の変化や、医療技術の進歩と高度化が進む日本の医療環境において、病気の早期発見や正確な診断、患者の負担軽減などへの貢献が期待されている。

販売名:ネオトムAlpha「NAEOTOM Alpha」(認証番号:304AIBZX00004000)

岡山大学病院は、1870(明治3)年の岡山藩医学館大病院が開設して以来150年を超える長い歴史をもち、「高度な医療をやさしく提供し、優れた医療人材を育て、社会・地域の持続的な健康増進に貢献する」という理念のもと、患者に最良な医療を届けている。

今回の導入は、「NAEOTOM Alpha」の「Dual Source CT(2つのX線管と検出器を搭載したCT)」「被ばく線量の低減」という特徴が大きな有用性を発揮することが求められ、実現された。

岡山大学病院が力を入れる循環器・小児循環器分野において、フォトンカウンティングCT「NAEOTOM Alpha」が、地域の患者へ迅速で安全な治療を提供する一助となることが期待されている。

岡山大学病院 放射線科 平木隆夫 教授は以下のように述べている。

「革新的な検出器の技術は、従来のCT装置の欠点である放射線による被ばくの低減をはじめ、より精細なCT画像の短時間での撮影、さらに検査で使用する造影剤量の低減など多くのメリットが期待されています。

この性能を最大限に活用し、患者さんにより高度で優しい医療の提供につなげ、また、このCT装置を用いて様々な研究を行い、医療の発展にも貢献したいと思っております。」

「NAEOTOM Alpha」で撮影した頭部と腹部の高精細画像(エラスムスメディカルセンター提供)

シーメンスヘルスケア ダイアグノスティックイメージング事業本部長兼営業統括本部長 桜井悟郎氏は、以下のように述べている。

「国際的に最高水準の医療環境の提供を目指されている岡山大学病院様にNAEOTOM Alphaの導入を決定いただきましたことを大変光栄に思います。

本製品は循環器領域で数多くの実績がある『Dual Source CT』をベースとし、さらにこれまで以上の『被ばく線量の低減』が可能になるため、特に拍動を伴う心臓を捉えることや、より低侵襲な検査が求められる小児領域において、岡山大学病院様の臨床と研究の両面で大きな貢献ができると考えております。

2022年11月27日~12月1日にかけて、アメリカ シカゴで開催されている第108回北米放射線学会(RSNA 2022)でもNAEOTOM Alpha に関する非常に多くの発表が登録され、改めて注目度の高さを感じております。」

シーメンスヘルスケアは、画像診断にブレークスルーをもたらすことが期待される「NAEOTOM Alpha」を通して、日本の医療従事者の方々とともに、日本のCT装置の活躍の場を拡げ、ひとりでも多くの患者や検査を受ける方々が、質の高い医療へアクセスできるよう引き続き取り組んでいく。

「NAEOTOM Alpha」について

本製品は、Siemens Healthineersがアクロラドとともに開発した「フォトンカウンティング検出器」を搭載している。主に被ばくを低減しつつ、高分解能な画像を臨床利用できるという点で、従来のCT装置から大きなイノベーションを果たした。

フォトンカウンティング検出器は、従来の検出器のようにX線光子を可視光に変換するのではなく、各X線光子とそのエネルギーレベルを直接検出するため、より少ない放射線量で高解像かつ有用なデータを提供することができる。

また、被ばくを抑えることができるため、患者や検査を受ける方の負担を減らしつつ、正確で包括的な検査が可能となる。その応用範囲は、腫瘍や心臓の診断から肺のフォローアップ検査まで、幅広く多岐にわたる。

「NAEOTOM Alpha」で撮影した心臓における石灰化除去(サウスカロライナ医科大学 提供)

・本製品に関する情報は、ホームページの製品紹介ページを参照
https://www.siemens-healthineers.com/jp/computed-tomography/photon-counting-ct-scanner/naeotom-alpha

岡山大学病院について

岡山大学病院は、「高度な医療をやさしく提供し、優れた医療人材を育て、社会・地域の持続的な健康増進に貢献する」を理念とし、患者に最良な医療を届けていきたいと考えている。

ロボット支援下手術やIVRなどの低侵襲医療、臓器移植や高難度手術、集学的がん治療などの高度先進医療の提供を続け、今後は、さらにこれからの発展が期待される免疫療法やゲノム医療も強力に推し進めていく。

また、日本発の革新的医薬品・医療機器の開発などに必要となる質の高い臨床研究を推進するため、国際水準の臨床研究や医師主導治験の中心的役割を担う「臨床研究中核病院」として、基礎研究から実際の患者の治療まで届く研究を続ける「橋渡し研究支援拠点病院」として産学官連携事業を推進し、分野を横断した研究環境から革新的な医療を生み出すことを通じて、社会・地域の持続的な健康増進に貢献していく。

▪問い合わせ
シーメンスヘスルケア株式会社
https://www.siemens-healthineers.com/jp

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