ジャパンメディカルデバイス株式会社(以下JMD)は、CABC’S Group、心臓シミュレータI有限責任事業組合、心臓シミュレータII有限責任事業組合を引受先とする第三者割当増資により、総額5億5,200万円の資金を調達した。
CABC’S Group
株式会社Q’sfix
パトコア株式会社
中村明弘
心臓シミュレータI有限責任事業組合
心臓シミュレータII有限責任事業組合
同社は、心臓シミュレータ(UT-Heart)を活用した新たな医療機器コンピュータシミュレーションサービスを研究開発している。
心臓シミュレータとは、東京大学と富士通が10年以上かけて、スーパーコンピュータ上で作り上げた、世界最高峰のテクノロジーである。
CTや超音波画像を含む臨床データをインプットデータとし、スーパーコンピュータの演算能力を活用して、分子レベルの電気的・力学的挙動を計算することで、個人の心臓の動きを忠実に細かい部分まで再現できる。
現在、東京大学発ベンチャーである株式会社UT-Heart研究所や他の協力機関と一体となって、さまざまなコンピュータシミュレーションサービスを研究開発している。
そして、研究開発したサービスの実用化・事業化を実現することで、世界の心臓病治療の進歩に貢献し、全人類のQOL(Quality Of Life)向上に寄与する。
研究開発中のサービスの一つである「心臓再同期療法の効果予測」の実用化・事業化のために本資金を使用する。
心臓再同期療法とは、両心室ペーシングにより心臓のポンプ機能の改善をはかる治療方法である。本治療を行っても十分に効果が得られない人がおよそ3割もいることが報告されている。
本資金を活用し、日本の規制当局であるPMDA、米国の規制当局であるFDAへの薬事承認取得に向けた申請プロセスを進めていく。
具体的な使用用途は、臨床試験/治験に係る費用、必要な計算機やソフトウェアツールの購入、プログラムの品質改善、ビジネス展開に使用する業務支援システムの開発、QMS/ソフトウェアライフサイクル/リスクマネジメントの構築、申請手続きに係る費用などである。
これらの活動に資金を使用することで、本サービスを実用化・事業化するビジネス環境を整備し、患者にできるだけ早く届けることを目指す。
本サービスの提供により、効果のない約3割の両心室ペーシング治療を減らし、医療費の削減に貢献する。さらに、本治療を行う患者様は治療への納得感を得られ、本治療を行わない患者は他の治療の選択の機会が得られるため、患者のQOL向上に寄与する。
▪問い合わせ
ジャパンメディカルデバイス株式会社
https://jmd-corp.com/

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