2021.12.16
富士フイルムヘルスケア(株)は、マルチスライスCTシステム「Supria Optica※1」(スプリア オプティカ)を12月16日より発売する。
本製品は、AI技術※2を活用して開発した画像処理機能IPV※3と検査効率向上技術SynergyDrive※4を搭載し、低線量で高画質な撮影と検査時間の短縮を実現したCTシステムである。
日本における65歳以上の高齢者人口の割合は2007年に21%を超え、超高齢社会に入り、以降も急激な増加を続けている。高齢者人口の増加に伴う疾病構造の変化や要介護者の増加などにより、地域を支える医療機関で求められるCTシステムのニーズも低線量やワークフローの効率化などに変化している。
同社は2013年にオープン&コンパクトをコンセプトに開発した16列CTシステム「Supria」を発売、2015年1月には「Supria」同様にサイズがコンパクトなスキャナガントリの中に64列検出器を搭載した64列CTシステム「Supria Grande」をラインアップに追加した。
その後も顧客のニーズの変化に合わせて機能や性能の向上を重ね、「Supria」シリーズの全世界での販売台数は2020年に3,000台を突破した。
今回発売する「Supria Optica」は、高い評価を得ている「Supria」シリーズのオープン&コンパクトのコンセプトはそのままに、AI技術を用いて開発した画像処理機能IPVや検査効率向上技術SynergyDriveを搭載し、低被ばくかつ高画質な画像の提供と快適な検査環境の実現に貢献する64列128スライスCTシステムである。
富士フイルムヘルスケアの最新CTシステム「Supria Optica」では、AI技術を活用して開発した画像処理機能IPVを搭載した。これにより一般的な画像処理技術であるFBP※5を使用した場合と比較して被ばく最大83%、画像ノイズ最大90%の削減を実現し、さらなる低被ばくかつ高画質な画像の提供が可能となった。
従来から高い評価を得ている75cmの大開口径を採用したことにより、被検者のポジショニングにおいて高い自由度を実現。また、常時フルFOV※6データ収集を可能とし、40mm幅の64列検出器を搭載したことにより、高速撮影が可能となり、検査時における被検者の負担を軽減する。
「Supria Optica」は検査効率向上技術SynergyDriveを搭載。被検者の入室から退出までの検査工程を細分化し、操作者に負担のかかるシーンを自動※7・高速化することで、検査効率を向上させ、検査時間の大幅な削減を実現する。
IPVと組み合わせることで最大12MHU相当(換算値)の性能が得られ、幅広い検査に対応できる64列CTシステムでありながら、16列CTシステムと同等の2MHUのX線管装置、電源容量30kVAでの運用が可能となり、導入およびランニングコストを抑制する。
※1 Supria OpticaはSupriaの64列検出器かつ2MHUのX線管装置搭載モデルの呼称。
※2 AI技術の一つであるMachine Learningを用いて開発・設計したもの。導入後に自動的に装置の性能・精度は変化することはない。
※3 IPVはIterative Progressive reconstruction with Visual modeling の略称。AI技術のひとつであるMachine Learningを活用して開発した機能。導入後に自動的に装置の性能・精度が変化することはない。
※4 SynergyDriveはワークフロー向上技術の総称。AI技術の一つであるMachine Learningを活用して開発した機能を含む。
導入後に自動的に装置の性能・精度が変化することはない。
※5 FBP(Filtered Back Projection):CT画像の再構成方法で、X線の投影データを逆投影することによって、ノイズを除去し、CT画像を構築する。
※6 FOVはfield of viewの略で撮影視野のこと。
※7 自動算出された撮影範囲を操作者が確認、調整する。
■販売名および販売価格
販売名:全身用X線CT診断装置 Supria(医療機器認証番号: 225ABBZX00127000)
販売価格(税抜き):11億円~
提供開始時期:2022年1月
※システム構成により価格は異なる。
関連先リンク: https://www.fujifilm.com/fhc/ja
問い合わせフォーム:https://www.fujifilm.com/fhc/ja/form/products

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