オリンパス株式会社(以下、オリンパス)とコニカミノルタ株式会社(以下、コニカミノルタ)は、国内クリニック向けの画像管理ソリューションにおいて協業する。
オリンパスが提供する内視鏡用クラウドサービス「Vivoly+(ヴィヴォリープラス)※1」への画像送信端末装置として、コニカミノルタ製の「BLUE Gate(ブルーゲート)」を、2021年11月30日にオリンパスの販売網を通じて国内で発売する。
この販売を契機に両社のクラウドサービスの強みを活かし、より多くの医療施設のニーズに適した製品を提供する。
近年、医療機関において画像を用いた診療が増加し、さまざまな診療科で用いる画像データを一元管理することが重要となっている。この課題を解決すべく、内視鏡の製造・販売に強みを持つオリンパスと、画像情報のネットワーク化に長けたコニカミノルタが協業した。
両社の持つ製品・サービスを、「BLUE Gate」により連携させることで、シームレスな画像・レポート管理インフラの提供が可能になる。
この協業により内視鏡医に最適な画像管理ソリューションを提供し、医師の負担を軽減するだけでなく、患者への適切な診断に貢献する。
営業活動においては、オリンパスの国内販売会社であるオリンパスマーケティング株式会社が担い、保守や故障対応などのカスタマーサービスをコニカミノルタの国内販売会社であるコニカミノルタジャパン株式会社が行う。
「BLUE Gate」は、内視鏡画像を医用画像の国際規格であるDICOM(Digital Imaging and Communications in Medicine)のフォーマットに変換し、クラウド型内視鏡画像・レポート管理ソフトウェア「Vivoly+」およびPACS※2に自動でアップロードする機能を備えた装置である。
コニカミノルタが自社製品をオリンパスの要望に沿って仕様変更した製品で、両社の協業が活かされた初めての製品となる。
「BLUE Gate」の利用により、医療現場では内視鏡からのデータを、他のさまざまな検査装置からの画像データと同様にシームレスに扱えるようになり、より効率的なデータ管理が可能となる。
また「BLUE Gate」は、AIサポートを備えたクラウド型内視鏡画像・レポート管理ソフトウェア「Vivoly+」の利用端末にもなるため、クリニックのDXにも貢献できるとしている。
さらに、「BLUE Gate」ユーザは、医療機関で求められる各種サービスを、ICT技術を通じて安心・安全にお届けするコニカミノルタのクラウドサービス「infomity(インフォミティ)※3」も利用することができ、画像AI解析サービスによる病変の視認性向上、医療機関同士のデータ共有や、外出先の医師とのコミュニケーションなども可能になる。
※1 クリニック向け内視鏡画像・レポート管理ソフトウェア(サブスクリプション型)。非医療機器。
オリンパスより2021年11月24日発表(https://www.olympus.co.jp/news/2021/nr02166.html)。
※2 PACS(Picture Archiving and Communication Systems)とはDR、CT、MRIといった画像撮影装置(モダリティ)で撮影した画像データを保管・管理するシステムの総称。
※3 コニカミノルタが提供する医療機関の診療を様々なかたちで支援するクラウドサービスプラットフォーム。非医療機器。
「BLUE Gate」「Unitea α」は「画像診断ワークステーションREGIUS Unitea(認証番号:225ABBZX00052000)」の販売名を持つ汎用画像診断装置ワークステーション(医療機器)。
BLUE Gate はオリンパス株式会社が商標申請中。
REGIUS, Unitea はコニカミノルタ株式会社の商標。
関連先リンク:
https://www.olympus.co.jp/
https://www.konicaminolta.com/jp-ja/
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