五島 聡(浜松医科大学 放射線診断学・核医学講座)
医療機器の進歩とともに、画像診断学は急速な発展を遂げ、多岐にわたる領域での診断アルゴリズムやガイドラインが確立されている。これまで形態診断が主体とされてきた画像診断において「定量化」が加速したきっかけの一つが、2014年に開催された北米放射線学会であると考える。
ここでは、Radiomics/Radiogenomicsというキーワードが取り上げられ、単なる研究的な定量値ではなく、臨床での意義を明らかにし、汎用性の高い手法が推奨された。
放射線医療機器から生じる臨床画像から多くの定量値を抽出し、情報解析科学に基づくアルゴリズムを用いてタンパク質、代謝、遺伝子などの情報を反映した総合的な解析を行うことを目的とした新たな分野として捉えられており、翌年からのRSNAではいくつかのセッションが設けられ大々的な注目を集めた 1、2) 。
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