MONTHLYTOPICSEVENTTOPICS『カフアシスト E70』 フィリップス・レスピロニクス合同会社(以下、フィリップス)は12月5日より、気道粘液除去装置の最新機種『カフアシスト E70』の販売を開始した。 神経筋疾患の患者には呼吸の異常として、胸郭きょうかくのコンプライアンスの低下、肺気量の減少、深呼吸とあくびの減弱、筋力低下による高二酸化炭素血症などが報告されている。また、神経筋疾患の患者の呼吸ケアにおいては、気道クリアランスの維持が重要であり、咳をした場合に発生する流量の最大量CPF(Cough peak flow)をモニタし、必要に応じた徒手や器械による咳介助が推奨されている。 『カフアシスト E70』は、従来の性能は維持しながら、臨床でのより効果的な咳の介助のために、新たにCough Trak(カフ・トラック)機能を搭載している。本機能により、咳の介助をする際に、装置から送気される流量と患者の吸気のタイミングを適切に同調させることができる。また、肺内に貯留した分泌物の移動を促進させるため、装置から送気する際に振幅を付加するオシレーション機能も追加。さらに、気道粘液除去装置としては初めて動脈血酸素飽和度(SpO2)測定用のオキシメトリーモジュールを接続できるようになり、きめ細やかな診療をサポートすることが可能となった。 『カフアシスト E70』の希望販売価格は120万円(税抜)、レンタル料金は月額27,000円(税抜、着脱式バッテリ付き)で、全国の医療機関に対して販売・レンタルを行う。■『カフアシスト E70』特長①Cough Trak機能 新しく搭載されたCough Trak機能は、装置が患者の吸気努力を検出すると、吸気時間設定の間、吸気圧設定で陽圧を送り、呼気時間設定の間、呼気圧設定で陰圧を送る。さらに、装置が次の吸気努力を検出するまで、大気圧を送る機能となる。これにより、患者の吸気努力に同期した圧力供給サイクルによる排痰補助が可能。②オシレーション機能 新搭載されたオシレーション機能は、周波数と振幅圧力の設定に基づいた振動を圧力に与える機能であり、痰を動きやすくし、気管支から分泌物を排出させる効果を向上させる機能。本機能は、吸気相、呼気相、または両方に適用可能で、より効果的な排痰補助が可能。③動脈血酸素飽和度(SpO2)モニタリング 装置の背面に動脈血酸素飽和度(SpO2)測定用のオキシメトリーモジュールを接続することができ、動脈血酸素飽和度(SpO2)の値を専用のソフトウェアで確認することができるため、さらに詳細な治療状況の把握ができ、きめ細やかな診療ができる。また患者自身でも状態を把握できるように、本体のディスプレイにも動脈血酸素飽和度(SpO2)を表示させる機能を搭載。④わかりやすい操作画面と安心の着脱式バッテリ 明るく見やすいカラーディスプレイを採用し、治療の開始/終了、設定変更時などの操作が簡単に行える。また、着脱式バッテリを本体に装着しておくことで自動的に充電され、急な停電など万一の電源消失時や外出の際にも使用することができ、より安心な在宅療法が可能。【問い合わせ先】フィリップス・レスピロニクス合同会社マーケティング部TEL:03-3740-3245IINNFFOORRMMAATTIIOONNINFORMATIONフィリップス・レスピロニクス、気道粘液除去装置の86映像情報メディカル 2014年1月新機種『カフアシスト E70』発売
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