では肺動脈が造影された。左右の肺動脈は良好な発育が認めた。手術前と手術後を比較するとその変化がよく解る(図8a、b)。下大静脈造影(図10a)。では右心房、左心室、大動脈が確認された。左右の内胸動脈から肺動脈への側副血行路に対して、後日、fontan手術直前にcoilを用いた塞栓術を行った(図9)。心臓カテーテル検査Fontan手術から8ヵ月後、術後評価のためのカテーテル検査が行われた。下大静脈造影(図10b)と左心室造影が行われ、Fontan手術の目的である血行動態の改変を確認することができた。これも術前術後を比較すると理解しやすい(図10a、b)。おわりにこれまで述べてきたように、小児診療と診療放射線技師のかかわりは大変深い。私たちが普段提供している画像情報が、1人の患者の、1人の命を左右する要因となっている。また、単独のモダリ図7 Fontan手術後の血行動態図8a:Glenn手術前の上大静脈造影 b:Glenn手術後の上大静脈造影映像情報メディカル 2014年1月
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