図4 患者最終画像(特異点画像としてのAi)※出典:100万人のオートプシー・イメージング(Ai)入門第1版、篠原出版新社、P.32図9より引用映像情報メディカル 2014年1月はこういう特殊な死因究明の機構を備えた本部を作ろうと考えている。各都道府県には、その下部組織としての事務所を作るということだが、筑波メディカルセンターのような施設は国が直轄して支援する方向に向っていくだろう。その意味でも今日のお話は非常に重要だった。MRIもほぼ全例撮影しているのでは?塩谷)CTはすぐに撮れるが、MRIは時間がかかり、全例は行えていない。研究目的もあり取得に2時間ほどかけており、「明日、解剖がある」という方を前日の準夜帯に撮影している。今井)これは非常に重要な問題で、CTがメインで実施されているが、MRIも死後画像診断に非常に役に立つことがわかっており、ヨーロッパではかなりMRIが使われている。塩谷)おそらくCTが普及したあとは、MRIも併用するようになるだろうと考えている。特に心臓で亡くなる方が多く、そういう流れになっていくだろうと予想している。今井)CTが得意な領域、MRIが得意な領域があり、特に内因性の心筋■塞などはたぶんMRIの方がいいのではないか。死後に出てくるガスは、MRIではアーチファクトで邪魔にはなるのではないか?塩谷)CTとMRIの両方を撮っているとそれらを比較できる。ガスはMRIで全然信号がなく真っ黒に出るが、CTと比べるとこれはガスだと確認できる。MRIだけだと、誤診することがある。
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