図1 股関節プランニング1例図2 イメージリレーション機能(膝関節プランニング)1例特集関節疾患の画像診断:変形性関節症(OA)と関節リウマチ(RA)の中で補正してきた。OrthoPlanner Proでは専用の金属球や院内で使用しているメジャー等を基に、容易なステップでその拡大率を補正することが可能である。患者の実寸に対する計測結果が視覚化されることにより、これまでの医師の負担も軽減され、またこれまで以上に精度の高いプランニングが実施できる。専用の金属球(撮影用キャリブレーションスフィア)は標準で製品に含まれ、導入後すぐに精度の高いプランニングを開始することが可能である。3)プランニング2■計測・作図機能 OrthoPlanner Proは整形外科医が必要とするコブ角、中心線、垂線ツールをはじめ、専門的な計測・作図ツールを標準で搭載している。プランニングの対象となる画像が複数画像にわかれている場合も、幾何学的に画像を結合するイメージリレーション機能により、複数画像間における計測も可能である(図2)。また一連の作業手順を登録し、ポイントクリックのみで迅速に計測を実施するカスタム計測機能により、作業の効率化を実現するとともに整形外科医の労力を大幅に軽減する。カスタム計測機能は、整形外科の作業効率の向上を目的とし、標準で80種類以上の専門計測を実装しており、また必要に応じて、さらに使いやすい専用計測を追加することも可能である。4)プランニング3■デジタルテンプレーティング整形外科置換術のプランニングではオペに使用するインプラントのメーカ、製品、サイズをシミュレーションすることも重要である。OrthoPlanner Proは国内外の主要な人工関節メーカ27社以上50,000種類のテンプレートをサポートしており、正座などを想定した日本向けモデルも実装している。また、手術件数の多い外傷用テンプレートなど細かなテンプレートも実装し、あらゆるタイプのオペに対応できる。これらのテンプレートデータは、定期的なアップデートサービスも実施しており、インプラントメーカの新製品のテンプレートデータにも随時対応できる体制が整っている。OrthoPlanner Proではモニタ画面上で、医師が使用するテンプレートを即座に表示し、ポジショニングやローテーション、サイズ変更を迅速かつ容易に行うことができる。5)プランニング4■アウトライントレース機能OrthoPlanner Proは整形外科医が術後の状態をイメージするために使用するトレーシングペーパーの代わりとして、アウトライントレース機能を搭載している。この機能により、任意の骨折部位をトレースし、術後の状態をシミュレーションVol.46 No.14
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