2014年1月号
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関節置換術やネイル等を使用した手術後の画像もハレーションを低く抑えることが可能となってきてきた。そこで関心領域をヒストグラム化し、術後のインプラント定着状況や微細骨折の確認などを行えないかと考えている。さらに画像上にカラーパレットを置くことにより、視覚的にわかりやすい評価が可能となる。『Dr.View/LINUX』では、すでに他領域において画像の規格化に関する実績があり、今後整形外科領域においても提案を進めていくことを予定している。3)膝軟骨の定量評価近年、軟骨のコラーゲン減少等を起因とした水分量不足による膝の■痛に関する定量評価/画像解析の要望も増加しているものと考えている。そこで『Dr.View/LINUX』ではMRI画像から軟骨組織の抽出、Mask処理、Fitting処理、Fusion 処理し、カラーマッピングやしきい値処理を行うことで定量解析結果を可視化することが可能である(図5)。インフォコムは、フイルムレス運用を効率的に進めるにあたり従来から懸案となっていた整形外図5 膝軟骨の定量評価特集関節疾患の画像診断:変形性関節症(OA)と関節リウマチ(RA)※「iRad」は登録商標科領域には『iRad-OT』を提案し、トータルフイルムレスのスタートをサポートしてきた。さらに詳細な画像解析が必要な場合には『Dr.View/LINUX』を組み合わせる整形外科領域向けトータル画像ソリューションを提案し、整形外科領域における効率的な医療の質の向上をサポートする。臨床に即したシステムは実際に使用される「先生方の現場の声」が非常に重要である。特に整形外科のような特殊機能、計測、解析が求められる領域においては、まさにシステムの根幹となっていると考えている。インフォコムは自社開発/自社販売を行っており、これまでも国内の多くの先生方からアドバイスをいただき、開発を進めてきた。実際に「より簡易な拡大補正機能」や「特殊計測機能のさらなる充実」などのアドバイスを頂戴し、機能を実装してきた。今後も先生方のご意見、ご要望を真■に受け取り、フイルムレスの効率的な運用サポートをさせていただく所存である。Vol.46 No.14『iRad-OT』と『Dr.View/LINUX』の 組み合わせによるシステム運用まとめと今後の課題

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