2014年1月号
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図4 早期RA患者の関節超音波画像図5 2010 RA分類基準と超音波/MRIを組み合わせたRA分類基準案(Nagasaki criteria改訂版)3映像情報メディカル 2014年1月際、私たちの早期RAの手指関節を造影MRIで検討した報告でも、MRIで検出される関節傷害所見(滑膜炎、骨炎、骨びらん)は、身体診察での滑膜炎よりも感度が高いことが示された6、7)。私たちは同様の検討を、超音波で早期関節炎症例を対象に行い(両側手指関節:手関節、MCP関節、PIP関節)、特にEULARグレード2以上のパワードプラ陽性関節滑膜炎がRA診断には最も有用な画像所見であることを報告した(超音波のグレーディングなどに関しては、他稿を参照されたい)8)。以上のことより、MRIと超音波から得られる画像情報はRAの早期診断に有用で、これは本邦症例にも適応できることが明らかとなった。図5に、2010 RA分類基準にMRI/US画像を取り入れた、RAの早期診断における私たちの試案を示した。最近のRAの治療は、目標を設定した治療(treat-to-target:T2T)が推進され9)、臨床的寛解基準がより厳しく改変され10)、加速的に進化している。この抗リウマチ治療レコメンデーションの最新版が、合成DMARDsおよび生物学的製剤早期からの適切な治療導入の重要性

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