19Vol.56 No.4■ MRI輸液ポンプ「3860+」MRidium3860+は正にMRI室で使用することを目的として開発された輸液ポンプであり、既存のディスポシリンジを接続しても使えるユニークな特徴を備える。また、標準装備でマシモ社製Masimo SETを搭載しており、パルスオキシメータとしての機能も有している(ただしSpO2センサはオプション)。MRidium3860+は本体のみでもその運用は可能だが、さまざまな臨床現場に対応できるようにオプションを備えている。たとえば、救命救急の現場では別途駆動部(サイドカー)を追加して2ポンプ仕様が多用されている。小児の現場ではこれにワイヤレスリモートを追加した2剤の薬液の設定変更や監視を操作室側で行っている。なお、本体とワイヤレスリモートを加えた仕様が最も普及しており、これにSpO2センサを加えることで薬液投与の設定と管理、併せて生体監視もできる利点もある。■ 炭酸ガス送気装置「KSC-130」炭酸ガス送気装置KSC-130は大腸CT検査を受けられる方に圧迫感を与えない優しいフォルム、近年の検査室のレイアウトにマッチするデザインを有する。KSC-130は大腸検査の際に腸管内へ適切な量と圧力でCO2を自動的に送気する。CO2は腸管への吸収が早く圧力が下降しがちになるが、それを圧力センサが感知した場合は追加送気を行い、圧力を維持する。また逆に、患者の体位変換などにより一時的に圧力設定時より高くなった場合、自動的に圧力を開放し、元の圧力を維持する。このようにKSC-130は腸管を拡張する際に送気する炭酸ガスを開閉のみの弁ではなく、徐々に開閉可能な比例弁を採用することで解決。そのため急激に送気されることがなくなり穏やかに安定して早期可能で、送気中の不快感の軽減が期待できる。操作は液晶画面で圧力をプリセットし、スタートキーを押すのみ。注入中も注入中画面の現在値表示に触れるとグラフ画面が表示され、圧の状態が経過グラフとして表示されるとともに、その拡張度の確認ができるなど安全面にも配慮している。MRI輸液ポンプ『MRidium3860+』【株式会社杏林システマック】http://www.kyorin-systemac.co.jp炭酸ガス送気装置『KSC-130』特別企画
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