TEM in JRC 2024
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CT:Spectral CT 7500が提供する新たなCT検査の価値■ 2層検出器を搭載したSpectral CT 7500■ 体感を重視したスペクトラル画像のデモ■ 高速撮影とAI機能フィリップスのCT ブースでは2つのCT装置を紹介する。1つは多くのAI機能を搭載し、ワークフローの改善とクリニカルコンフィデンスの向上を実現する「Incisive CT」、もう1つは次世代型の検出器を搭載したフラッグシップモデル「Spectral CT 7500」である(図1)。今回はSpectral CT 7500の特長とITEM会場でのみどころについて解説する。Spectral CT 7500は「NanoPanel Prism」と呼ぶ新型の2層検出器を搭載している。2層検出器によって、通常画像に加えスペクトラル画像も常に取得できるという点が必見の特長である。スペクトラル画像は病変の明瞭化、コントラストの向上、画像のカラーマップ化、さらに定量解析も可能とするCT画像である。これらを日常臨床に活用することで、今まで以上にCT検査の価値を向上させることができると考える。「いつでも、後からでも、見たい時に」スペクトラル画像を参照することができるフィリップスのスペクトラルCTは全世界で550台以上がインストールされている(2024年2月時点)。ルーチン検査の中でのスペクトラル画像の活用が現在広まっている。今回CTブースでは日本国内のみならず、世界中から集めたスペクトラル画像を紹介する(図2)。スペクトラル画像を参照できるワークステーションを複数台設置し、来場客にスペクトラル画像を体感していただけるコーナーを設ける予定である。今までの通常画像とは何が異なるのか、どのような症例でスペクトラル画像が活用されているのか、またその画質についても実際の目で確認いただきたい。また、ワークステーションの簡易な操作性も注目ポイントである。Spectral CT 7500は、スペクトラル画像以外にもAIの技術を搭載した性能を多く兼ね備えている。検出器はワイド化された256スライス、X線管球の出力は1,000 mA(120 kVp時)、開口径は80 cmのワイドボア、0.27秒の高速回転、操作性16映像情報メディカル 2024年4月図1 Spectral CT 7500図2 スペクトラル画像〜つながることで、新しい価値を創造し、確実性の高い医療へ〜See beyond to a new perspective on patient care株式会社フィリップス・ジャパンPick Up Product 〜ITEM in JRC 2024

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